...横のほうに深紅(しんく)のリボンが結んであった...
有島武郎 「或る女」
...おやゆび姫は腰(こし)のリボンを取り外して...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...小さなリボンがさがっていて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ナイチンゲール」
...咽喉に真綿を捲いてゐる民子が窓側で幅の広い橄欖色(オリイヴいろ)の飾紐(リボン)を弄(いぢく)つてゐる...
石川啄木 「札幌」
...赤いリボンをつけているんだから...
海野十三 「三人の双生児」
...十九世紀のフランスの詩人がつけていたように大型のリボンのような黒いちょうネクタイを...
江戸川乱歩 「影男」
...その前には黒いリボンを結んだ小さな造花の花輪が供えてあった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...まるい麦わら帽子(ぼうし)についている幅(はば)の広い水色のリボンを...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...赤に白く唐草(からくさ)を浮き織りにした絹紐(リボン)を輪に結んで...
夏目漱石 「永日小品」
...……」「じゃ小野にするさ」「無論します」云い棄(す)てて紫の絹(リボン)は戸口の方へ揺(うご)いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...赤い血のリボンが砂の上まで一節長く伸び流れながら...
野上豊一郎 「闘牛」
...晩には卷いて寢るリボン一本よりもおろそかにされはしないだらうか...
長谷川時雨 「夏の女」
...祭日につける頭巾帽の飾りリボンかなんかを買わなくてはならないからと言って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...紫と黄のリボンで飾りをつけた棒砂糖のような円錐形の大きな帽子をかぶっている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...自分が桃色のリボンで鉢巻の様にはでな頭飾りをして居るのに比べて大切なお久美さんの頭はあんまり飾りないので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...汝が狂気のしるしたるリボンやクッションや襟飾りを捨てうるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...面目人格なぞいうリボンやレッテルを以て飾り立て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...リボンと、花と、羽(はね)飾りとは褪(あ)せたれど、思出(おもひで)は古酒(こしゆ)の如(ごと)く甘し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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