...儉約の爲め硫酸紙(りうさんし)の代りにパラピン紙を用ひて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...女をパラピンのやうに掌面(てのひら)に丸め込む事に馴れてゐる男だ...
薄田泣菫 「茶話」
...美顔術師は掌面(てのひら)でパラピンのやうに夫人の顔を弄(もじやく)つてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...指がしらでパラピンのやうに円めないではおかないだらうし...
薄田泣菫 「茶話」
...パラピンにつつんだ花を三束買って...
徳田秋声 「縮図」
...パラピンではさえぎられる...
永井隆 「長崎の鐘」
...パラピン紙に包まれた箱には駱駝の繪が描いてあつた...
林芙美子 「雨」
...また本篇に熟兎と書くのは英語でラビット、仏語でラピン、独名カニンヘン、伊名コニグリオ、西名コネホ、これらはラテン語のクニクルスから出たので英国でも以前はコニーと呼んだ...
南方熊楠 「十二支考」
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