...大きなモロッコ皮の椅子(いす)と言い...
芥川龍之介 「魔術」
...部屋のかどになった所に折れ曲がって据(す)えてあるモロッコ皮のディワンに膝(ひざ)と膝を触れ合わさんばかり寄り添って腰をかけて...
有島武郎 「或る女」
...一度は不二子に「フランス語が出来ますか」一度は今の「モロッコの蛮族」だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...それは金の飾りや留金のついてゐる上品なモロッコ革の箱であつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...続いてモロッコ戦争に従軍し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「海賊の唄(コルサリアス)」と題するくだんのモロッコ従軍歌が...
谷譲次 「踊る地平線」
...今夜は朝までに三千法(フラン)勝って坂の上の駒鳥屋(ロパン)で私に一九三三年型の純モロッコの洋杖(ステッキ)と...
谷譲次 「踊る地平線」
...義太夫(ぎだゆう)音楽でも時とともに少しずつその形式を進化させて行けば「モロッコ」や「街(まち)の灯(ひ)」の浄瑠璃化(じょうるりか)も必ずしも不可能ではないであろう...
寺田寅彦 「生ける人形」
...すなわち後の「モロッコ」において純化され洗練されて現われているものが「青い天使」ではまだいろいろの過去の塵埃(じんあい)の中にちらばって現われているような気がする...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...言葉のよくわからないせいもあろうがいったいに前のスターンバークの「モロッコ」などに比べて歯切れが悪くてアクセントの弱い作品のように思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...背の高い踵鉄(そこがね)をうつたモロッコ革の長靴をはいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...皮製(モロッコ)のポケット・ブックを取り出し...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...子供が赤くて四角いモロッコ小箱を取り出すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...王冠の押してある赤いモロッコ小箱は川べりの貧民街にあるものじゃありません」「そうですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...大変な危険を冒して舞台宝石を手に入れたようですけど」アイダがモロッコ小箱をテーブルに置いて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...きれいなモロッコ箱に王国紋章と組文字があれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...モロッコの諸部族...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...フェズ〔モロッコの旧都〕の王ムレイ・メレクは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索