...モデルも傭(やと)えないほど貧乏な俺たちのためにモデルになってくれたのだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...義雄は無理に勸めて渠の適當なモデルにさせた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そこでこの女をモデルとして当時の新らしい女を描こうとし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...変貌のモデルになった心臓病者は外科病院で死亡し...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...今度はチャボのモデルは好い上にも好いのを選みたいというのが私の最初の考えであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こんな心の汚い私をモデルにしたりなんかして...
太宰治 「女生徒」
...人からモデルはお金になると聞いて...
太宰治 「リイズ」
...カタリナは妙子にモデルになって貰って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...モデル女を細君にして二人で住んでいたのだそうです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そのモデルから忠実に再現して数多くの科学文献を書いた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...底抜けに人のいい八五郎にモデルはないが...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...」肥ってモデルのようにしなしなした手足を洗っていた俊ちゃんがトンキョウに叫んだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...サト子も茶碗をとりあげながら、「はやく仕事をみつけて、せめて、お祖父さんの落着くところぐらい、こしらえておかなくちゃ……八日というと、あと一週間しかないから」シヅは、箸の先に飯粒をためたまま、サト子の顔色をうかがうようにしながら、「職安で仕事を捜す前に、もういちど、モデル・クラブの事務所へ行ってみたら?」「でもねえ、モデルの仕事、気が重いのよ」「それは、昨日も聞いたけどさ、あんたが考えているより、もっといい仕事がありそうな気がする...
久生十蘭 「あなたも私も」
...いきなりモデルを見附けてこいつは面白いというようなのでは勿論無い...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...指先きをもつて毛髪に覆はれたモデルの頭骨の具合を験べたり...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...「美術学校にて雛形(モデル)となる少女の一人にて...
森鴎外 「うたかたの記」
...○モデル娘(むすめ)...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...邦綱をモデルにしたのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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