...モデルが誰だなぞと云ふ事を...
芥川龍之介 「創作」
...謂(い)ふ所のモデルを用ゐたのではない...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...そして彼等自身がそれに戦いを宣言している過去のモデルそのものの上に錬えられていたのだった...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...そんなら誰モデルにしたかちゅうことは...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...モデルにもしたい...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...之はいつまでも「モデルノロジオ」の類いに止まるべきではあるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...五月頃から浅草ではモデルの名画振りは禁止となり...
永井荷風 「裸体談義」
...寒月のモデルなどというものはないということをよくいっておられた...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...横浜の外人植民地は「上海をモデルにして」作られ...
服部之総 「尊攘戦略史」
...天城は稜(みね)の高い鼻をそびやかすようにして、ジロジロとサト子のようすを観察しながら、「やってくるところをみると、モデル商売、いやになったというわけでもないのね」飾窓のそばの事務机のほうへ行って、皮張の回転椅子におさまると、天城は、もっともらしい顔になって、「仕事をする気、あるの? 大矢シヅの話だと、モデル商売が嫌になって、お役所勤めをするようなことを言っていたけど」お役所勤め? 大矢シヅがどうしてそんなことを知っているのか、サト子には理解できなかった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...素質のいいモデルがあちらこちらでとりあいになっている...
久生十蘭 「あなたも私も」
...僕のガラマサどんのエロキューションのモデル...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...モデルになど選んだ作家を気の毒に感じた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...眼に入るものといへば何時も眼に馴れたものばかりだ………北側(きたがは)のスリガラスの天井、其所(そこ)から射込(さしこ)む弱い光線、薄(うす)い小豆色(あづきいろ)の壁(かべ)の色と同じやうな色の絨(じうたん)、今は休息(きうそく)してゐる煖爐(だんろ)、バツクの巾(きれ)、モデル臺、石膏(せきかう)の胸像(きようぞう)、それから佛蘭西(ふらんす)の象徴派(しやうちやうは)の名畫が一枚(まい)と、伊太利(いたりー)のローマンス派の古畫(こぐわ)を摸寫(もしや)したのが三枚、それが何(いづ)れも金縁(きんぶち)の額(がく)になつて南側の壁間(かべ)に光彩(くわいさい)を放つてゐる...
三島霜川 「平民の娘」
...文展や院展に出す絵のモデル代...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...酒を飲んだりモデルの女の月旦位はしたけれども...
吉井勇 「酔狂録」
...これは彼の女のやうに寂しい顔立の女のモデルが必要だつたので...
吉井勇 「酔狂録」
...ロダンさんはモデル台で...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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