...『小川の所謂(いはゆる)近代的婦人(モダーンウーマン)も案外初心(うぶ)だ!』と思つたかも知れない...
石川啄木 「鳥影」
...中野藤枝(なかのふじえ)さんに堀江時子(ほりえときこ)さんと申されるモダーンな美しい方達ですが...
大阪圭吉 「花束の虫」
...こいちゃんはモダーンガールの腰元や」妙子はつい二三日前に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この辺の昔のままの荒川沿いの景色がこうしたモダーンな道路をドライヴしながら見ると...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...苦労にやつれた姉娘とほがらかでわがままな末のモダーン娘との中に立つ姉妹思いのお染の役がオリジナルな表情の持ち主で引き立っている...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...それからまた県土木技師の設計監督によるモダーン県道を徳川時代の人々が闊歩(かっぽ)したり...
寺田寅彦 「映画時代」
...このウルトラモダーンな現代女性の横行する銀座で見ると...
寺田寅彦 「試験管」
...又遊戯的――モダーン・不良・等々――学生の圧倒的増加の結果と平行して...
戸坂潤 「技術の哲学」
...現在わが国に存在している所謂ユーモア文学――有閑サラリーマン文学(佐々木邦其の他)・高踏的人情文学(井伏鱒二其の他)・モダーンライフ文学(中村正常其の他)等――などでは充分に表わされないような...
戸坂潤 「思想としての文学」
...和辻哲郎のモダーン哲学も本質に於て...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...無論一つのモダーンな哲学方法を用いる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併しその方法は日本では一見モダーンに見えるヨーロッパ的「解釈学」に基いていた...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...作品もモダーンになる...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...モダーンな皮肉も云ってみたくなろうというものだ...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...単に自意識の強いモダーンな所を見せようと云う...
「予の描かんと欲する作品」
...人のモダーン振りなどは笑われた義理ではないのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...眼(まなこ)眩(くら)めくモダーン文化や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...元町のモダーン寺の近所と聞く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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