...私は又此人の頭腦(あたま)がモウ餘程乾涸(ひからび)て居て...
石川啄木 「菊池君」
...モウ日暮近い頃であつた...
石川啄木 「鳥影」
...家中モウ寝て了つたと見えて...
石川啄木 「鳥影」
...モウ手癖のついてゐる例の馬太(マタイ)傳第二十七章である...
石川啄木 「鳥影」
...それはモウ帰つて呉れと云ふ謎だと気が付いたけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...度シタモウ二一切ノ苦厄ヲ一...
高神覚昇 「般若心経講義」
...予ハモウ少シデ怒号スルトコロデアッタガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...五子ハモウ部屋ニイナカッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...モウソンの所に?」「そうです」「ああそうですか」と彼は申しました...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...実のところは俺(おい)らはモウ小遣銭(こづかいせん)もねえのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...モウ試験は済んだのかえ」「ア済んだ」「どうだッたえ」「そんな事よりか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一名彈竹(ビョウダンチク)がまさにモウソウチクそのものであることを突き止めえた...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「モウ……スピードは出ないな...
夢野久作 「難船小僧」
...モウ一度家を脱け出した時も...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...モウすこしで声を立てるところであったかも知れなかった...
夢野久作 「冗談に殺す」
...頭をテカテカに分けて白い診察服を着込んでいる恰好はモウ立派な博士様だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...馬鹿ねえ貴方は……わかり切っている事を妾の前で打消さなくたっていいじゃないの……ホホ……」兆策はモウすっかり混乱してしまったらしい...
夢野久作 「二重心臓」
...「心配なことはない」と口の中でつぶやきながらモウ一度そこいらの暗闇を見まわしたが...
夢野久作 「老巡査」
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