...まっ先にポーッと焼けて了う人...
石川欣一 「山を思う」
...ポーッと薄明りがさしていた...
海野十三 「深夜の市長」
...みどりは身も世にあられぬあさましさを感じてポーッとしていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...案内のあとに隠れてただポーッとして立ち竦(すく)んでしまったようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君は我知らずポーッと上気してまたも面(かお)が真赤になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ポーッと頬のあたりに熱が上がって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下からポーッと燃やしてしまいましょうか」途方もないことをいう八五郎でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこぞそなたの気に入らぬところでもあるかな?」呉羽之介は不意を打たれて思わずポーッと頬(ほお)を染めました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...私達の――するどく叫んであとはポーッとした目つきで向うを見る三人の目が皆そこに集った...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...雨のしとしとと降って山々がポーッとして居た日に仙二は何心なく小さいうちから行きなれたたった一人ぼっちで住んで居るそう富(ママ)かでないお婆さんの家へ行った...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...すこしポーッとしたような……組立部じゃ...
三好十郎 「その人を知らず」
...身體のどこかがポーッとかすんで來て...
三好十郎 「肌の匂い」
...茶色の焔がポーッと燃え上るたんびにそこいら中が明るくなって...
夢野久作 「オンチ」
...顔がポーッと火熱(ほて)るような気がしたのは今から考えても不思議な現象であった...
夢野久作 「鉄鎚」
...むろん米の酢じゃけに飲むとどことなくポーッと酔うたような気持になるのでなあ……まことに面目ない...
夢野久作 「近世快人伝」
...一様にポーッとなった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...頬にポーッと紅味(あかみ)がさしておりますのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ポーッとうす明るい灯(ひ)がともった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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