...ポンコツか――ふーん...
蘭郁二郎 「穴」
...うん、うん、行こう』といってガチャリと電話を切って『おい、ポンコツだとよ、今の、番が見つけたっていうから終電車にやられたらしいナ』と腐ったような顔をしていうのです...
蘭郁二郎 「穴」
...このポンコツというのは我々鉄道屋仲間の言葉で轢死(れきし)のことをいうのですが...
蘭郁二郎 「穴」
...しかしそれでも私の仕事が保線区であったせいか既に三四回のポンコツに行きあっていました...
蘭郁二郎 「穴」
...も一つこれは聞いた話なのですが矢張り十八九という若い女のポンコツがあって...
蘭郁二郎 「穴」
...その夜明けのポンコツの知らせを受けて私と吉村君とそれから矢張(やは)り泊り番だった工夫の三人ばかりとで取敢(とりあえ)ずガソリンカーで現場へ出掛けたのです...
蘭郁二郎 「穴」
...倉さんのおッかあがポンコツ食った日だぜ……』誰も返事をしませんでした...
蘭郁二郎 「穴」
...ところが吉村君が私の耳元で『ポンコツ食ったっていうのはこの辺なんだぜ』そう囁(ささや)いたかと思うと...
蘭郁二郎 「穴」
...而(しか)もポンコツの苦しみというよりも其の首だけ仮面(マスク)のような顔には何を見たのかゾッとするような恐怖の色が刻込(きざみこ)まれているのでした...
蘭郁二郎 「穴」
...ところが終電車の運転手はたしかにそんなポンコツはなかったというのです...
蘭郁二郎 「穴」
...一直線の見通しのきくところでなぜポンコツを食ったのか...
蘭郁二郎 「穴」
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