...このボタンを巧みに投げると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...千ちゃんはあきれながら“テレビ動作”のボタンをおす...
海野十三 「宇宙の迷子」
...殺人光線灯のボタンをおすことを忘れて...
海野十三 「怪塔王」
...これも亜米利加(アメリカ)へ着かれた後の記念にと思って七宝のカフス釦(ボタン)を太子とシャアとに一対ずつ財布の底をはたいて用意した...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...刑事が通行人を検(しら)べるように板倉の体を撫(な)で廻して外套のボタンを外すと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ボタンを篏めてやる折に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それを机上の器械にはめてボタンを押すとその内容が器械のスクリーンの上に映写されて出て来るというのである...
寺田寅彦 「教育映画について」
...赤い縁取りと鈴ボタンのついてる青い上衣...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中(うち)にお豊は殊更元気よく歩いて行く金ボタンの学生を見ると...
永井荷風 「すみだ川」
...新聞記者の輩(やから)は例の立襟の白服にて人の家に来り口に煙草を啣(くわ)へ肱(ひじ)を張つてパタパタ扇子を使ふが中には胸のボタンをはづし肌着メリヤスのシャツを見せながら平然として話し込むも珍しからず...
永井荷風 「洋服論」
...はめるべきところへボタン...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ただ簡単にそれらのボタンを押しさえすれば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...「わかっています」と、Kは言い、廷丁の私服をながめたが、役目の唯一のしるしとして、普通のボタン二、三個のほかに、将校の古外套(ふるがいとう)から取ったらしい二個の金ボタンを見せていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...襟の釦(ボタン)穴には婀娜(あだ)にしたる臙脂色のカーネーション...
久生十蘭 「魔都」
...裘衣(コジューフ)のボタンもはづせやせん! ああ恐ろしい吹雪ぢやつた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ボタンの孔に野花を挿していた人の遺(のこ)して行った性質が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...山梔(くちなし)のボタン・フラワ...
宮本百合子 「狐の姐さん」
...一五七七年にバルボタンの温泉に行ったのが始めであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索