...一軒の低い建物にはウイン博覧会から持って来た歯磨楊子、財布、石鹸、ペン軸、ナイフ、その他、我国の店先きでお馴染(なじみ)のいろいろな品が、沢山並べてあったが、恐らくこれはこの博物館の出品物と、交換したのであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...我々はペン軸を傾けて持ち...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そうして青沼はペン軸を読みさしの書物の間へ挟んだ...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...机の上には当時まだ珍品であつたペン軸型の万年筆や硯箱の彼方には...
中原中也 「引越し」
...耳のうしろへペン軸(じく)をはさんでいる...
夏目漱石 「三四郎」
...ペンとそうしてペン軸(じく)の旧弊な昔に逆戻りをした...
夏目漱石 「余と万年筆」
...そなへつけのペン軸を握つてゐたが...
林芙美子 「浮雲」
...にがにがしい顔をして長い間ペン軸を噛(か)んでいたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...ペン軸で店の出口を指さすと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...だからよく考えて或はペン軸にするかもしれません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ペン軸でもし非常に恒久的なのがあればよいが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...役所でペン軸を持つてゐるのと同じやうに見える...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...そんな材料をポツポツペン軸から絞り出して行くうちに...
夢野久作 「スランプ」
...私もそのペン軸に取り縋(すが)り取り縋り...
夢野久作 「スランプ」
...ハッとしてペン軸を取り落す...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...ペン軸を身につけた豪猪(やまあらし)もついでに見に行ってやりたまえ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...そのペン軸は、彼にとっても、彼の女友達にとっても、甚だ邪魔っけなしろものだ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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