...待合室のベンチにはレエン・コオトを着た男が一人ぼんやり外を眺めていた...
芥川竜之介 「歯車」
...先生は木蔭のベンチで子供たちを相手に長い休息をとつてゐました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...ホームの長いベンチのうえに腰を下ろして...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...その池のはたのベンチにいつまでいたって...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...停車場の待合室のベンチに腰をおろして...
太宰治 「當選の日」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...父はベンチに腰掛(こしか)けて...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...きっとそのベンチに今坐ったに違いない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ベンチの方の人声はぴたりとやんでしまった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ベンチが一つ置かれていた...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...同時にすぐ隣(となり)のベンチに腰をかけてゐる書生が二人...
永井荷風 「すみだ川」
...六十になってベンチで女を待ち合わすなんて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ベンチニ コシカケテ コモリウタヲ ウタヒマシタ...
新美南吉 「ツイテ イツタ テフテフ」
...忘れられたようなベンチを見守って...
野村胡堂 「踊る美人像」
...外のベンチを検(しら)べて見た...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...とりわけ、ベンチや、水飲み台や、まわりの草や花に、いちいち愛想よく別れの挨拶をする底知れない善良なようすを見ると、思わず、微笑んだり、ほろりとしたりする...
久生十蘭 「キャラコさん」
...レオナさんとそのベンチに腰掛けたまゝ...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...海尻でやす」金太 (誰も居ないベンチにかけて...
三好十郎 「樹氷」
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