...池の淵、ベンチ、家の角、藤棚、どこでも彼の演壇である...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...爺さんはベンチから立ち上る...
太宰治 「親という二字」
...そのあたりに飛(とび)とびに据(す)えたベンチには...
田中貢太郎 「水魔」
...……(鴎をベンチの上に置く)わたし単純すぎるもんだから...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...ただ片隅のベンチに印半纏(しるしばんてん)の男が一人ねそべっているだけであった...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...大栗の木陰のベンチにまたがり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あのベンチのそばを通った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...書物をベンチの上に置き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...六十になってベンチで女を待ち合わすなんて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...そんなことを呟(つぶや)くとそのままベンチを立ち上がった...
橋本五郎 「地図にない街」
...蜂(はち)のように身軽にベンチから跳ねおきて...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...この控室のベンチに腰かけていた三人の客に注意を向けさせた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...その手前にベンチが二つある...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...運動場の隅の腰掛(ベンチ)に腰を下した...
牧野信一 「月下のマラソン」
...錦帯橋「清流に映えて」(三)の写真絵はがき)〕(一)八月二日十一時(午前)今マリフの駅のベンチで涼しい風にふかれ乍ら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ベンチに腰をかけた...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...眼鏡をかけた三十歳前後の男がベンチの一つに坐(すわ)っている...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...それにこのベンチの置き方も上手いですよ...
横光利一 「旅愁」
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