...63大きい常磐木(ときわぎ)の下にあるベンチ...
芥川龍之介 「浅草公園」
...リノリウムの床(ゆか)には何脚(なんきゃく)かのベンチも背中合せに並んでいた...
芥川龍之介 「春」
...僕は歩廊の壁にあるベンチに寝ているらしい...
梅崎春生 「蜆」
...どこのベンチもふさがっていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ある日のこと、友だちが、みんな帰ってしまって、北見君は、ひとりぼっちになったので、おうちへ帰ろうと、公園の出口の方へ歩いていきますと、そこのベンチに、あのおじいさんが、腰をかけていて、にこにこと、笑いかけました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...ベンチの方の人声はぴたりとやんでしまった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...娘はベンチに掛けて待つてゐた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...やはり来ないのかとベンチを立上らうとした時...
原民喜 「二つの死」
...窓ぎわのベンチへ腰をおろした...
久生十蘭 「金狼」
...何もかも忘れてしまひたい様な気がして片隅のベンチに彼は腰を下した...
平出修 「逆徒」
...これに凭つて何時までゝも吟味し得るために備へられたベンチである...
牧野信一 「山彦の街」
...花の咲かない躑躅(つつじ)の植込みの前にベンチがあり...
宮本百合子 「高台寺」
...この騒騒しい公園の池のほとりに置かれたベンチの上に坐っていた...
室生犀星 「幻影の都市」
...背後はベンチで一ぱいになる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...靖國神社の裏のベンチの上で休んで居ると散り際の櫻の枝頭に殘つて居るのが眼に留まりました...
森田草平 「「青白き夢」序」
...駈け込むようにベンチの背中を掴(つか)んで周章(あわ)て出した...
横光利一 「上海」
...その向うのベンチでさきから男女の二人が静かにじっと顔を併せているのが見えた...
横光利一 「旅愁」
...」真紀子は巻いた目録を唇にあてながら久慈の横のベンチへかけて云った...
横光利一 「旅愁」
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