...非常にベタベタしているので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ベタベタと血の手型を捺(お)しながら...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...藥のききめがあるぞと思つてゐると僕のところにギブツ」ニセモノ」ウタガハシイトイフハズナシ」タダギモントイイ」イワナミアクタガワニシラベタノンダノミ」クヅマキといふウナ電をよこして(九日の晩の十時)たのみもせず...
小穴隆一 「二つの繪」
...外の寒気で赤くなっているのを台の上にベタリとついて...
高見順 「如何なる星の下に」
...「注射は此方(こちら)でなさいますか」と、お春が盆の上に、消毒した注射器、ベタキシンの箱、アルコールの罎(びん)、脱脂綿入れ、絆創膏(ばんそうこう)、等々を載せて這入(はい)って来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...木屑とスベタとがうよ/\してゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...中には唐本の表紙の裏はベタ金になっているのもあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ハノ サキカラ ピヨイト ハナレテ プツント ヂベタヘ オチテ シマヒマシタ...
新美南吉 「デンデンムシ」
...ベタベタ三原色を塗りたくって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...細い壱銭蝋燭に灯をつけて台所に続いた部屋の壁に何かベタベタ張りつけていた...
林芙美子 「清貧の書」
...毎日の三宅周太郎が揃ってベタ賞め...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今松小父さんが髪を」プーッと酒臭い呼吸を吐き出しながらベタベタとお六の傍へ座ると...
正岡容 「寄席」
...小腰を屈めさえしたのである――リザベタ・イワノヴナは彼が何でも話す女友だちなのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...でもこの場合、平服なんぞ何の役にも立たないのですよ、リザベタさん...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...……ああ、ほんとに文学は人を疲らせますよ、リザベタさん...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「食べても食べてもまだタベタイ」という子供の唄(うた)のようにね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の重たい泥靴がベタリと落ちた音を耳にすると...
夢野久作 「木魂」
...私は踵(かかと)が痛くなるほど強く地団駄(じだんだ)を踏んだ……ベタリと座り込んだ…………仰向けに寝た……又起上って部屋の中を見まわした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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