...大きな鋲をベタ一面に打った登山靴をはく...
石川欣一 「可愛い山」
...右の頬片(ほつぺた)を板敷にベタリと付けて...
石川啄木 「赤痢」
...コノコトハチヨツト最初ニモ述ベタガ...
伊丹万作 「カタカナニツイテ」
...汝はベタニヤのマルタの心を以て基督に事(つか)えんと欲し「供給のこと多(おおく)して心いりみだれ」(路加(ルカ)伝十章四十節)たるなるべし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...仕方がないから冷飯を手でベタベタ塗ったんだが...
海野十三 「空襲警報」
...強力ベタキシンの注射薬を備えて置いて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...絶えずベタキシンの注射を姉や妹にして貰(もら)っていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...頬を殆んど地面(ベタ)につけるやうにして独楽の心棒をみつめてゐた...
中原中也 「耕二のこと」
...ベタベタと貼られてあるではありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――やはりあのベタベタした妾が怪しいんじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから得體の知れない髯文字(ひげもじ)がベタ一面に彫(ほ)つてあつたのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泥絵具をベタベタ塗りたくっているのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そこらじゅう一面にベタベタと花が咲いてね...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そういった布告がベタベタと貼ってあります...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...でしょう」とリザベタは言いながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...柱(はしら)には種々なお札がベタ/\粘付(はりつ)けてあツた...
三島霜川 「平民の娘」
...お美味(い)しくて頬(ほお)ベタが落ちそうな喰べ物などを山のように持って来て...
夢野久作 「白髪小僧」
...来るより早くベタリとなった...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??