...ブリキの銀笛があったのは蓋(けだ)し...
芥川龍之介 「水の三日」
...小さなブリキの匙を貸す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...『古事記』などの詞が非常に面白いという間にも「ガラス」も「ランプ」も「ブリキ」も平気に歌に詠んで居られた...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...空缶(あきかん)のブリキ板を貼り...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...ブリキのように堅くなり...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...ブリキ細工の汽車や自動車などを見てもなんだか心持ちが悪い...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...はめ込んだブリキの自在環をつけることを発明しました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...七月〕海の泡から生れたヴィナスブリキ製の緑の棺からのやうに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...まるでブリキで作った騎手(ジョッケイ)のようで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ブリキ罐を叩きながら威勢よく尾張町の方からやってくる...
久生十蘭 「魔都」
...「ブリキヤ休ム」とかかれてゐたが...
正岡容 「東京万花鏡」
...カピが歯の間にブリキのぼんをくわえて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ブリキ製の烟出(けむだし)も錆腐(さびくさ)ツて...
三島霜川 「解剖室」
...其處らには赤く銹(さ)びたブリキの鑵(くわん)のひしやげたのやら貧乏(びんぼう)徳(とく)利の底の拔けたのやら...
三島霜川 「平民の娘」
...そして東京では豆腐屋の持っているような貝の形をしたブリキのラッパに緒をつけて...
水野葉舟 「遠野へ」
...ブリキかんで蘭(らん)の花を煮たりしました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...火気ぬきのブリキの小屋根の下っている下に...
宮本百合子 「菊人形」
...をりをりその側にあるブリキの罐(くわん)から散蓮華(ちりれんげ)で蚤取粉(のみとりこ)を撈(すく)ひ出して...
森鴎外 「金貨」
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