...小さな鉄葉(ブリキ)の柄杓の上部に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...洋鉄(ブリキ)の洋燈(ランプ)一つ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ブリキの貯金箱の差入口を連想させる...
梅崎春生 「庭の眺め」
...ブリキ製のイヌのような感じなのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...明治維新以来五十年の間、ほとんどかえりみられなかった理科教育が今日急にかく流行し出したのは何故であるかというに、これは無論ヨーロッパ大戦争の影響で薬品、染料、ブリキ、ガラス板、その他、種々の日用品の輸入が止って、日常の生活にはなはだしい不自由を感ずるに至ったからである...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...この紐に見覚えがあるでしょう?」ブリキ罐のなかから...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...ブリキ落しの安火鉢...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...タンバリンはブリキのバネ仕掛の汽船のように震える...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...それはブリキの板でした...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...ブリキや鉄などの枝のついたそのおかしな壁果樹が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのブリキ板の下の方には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ブリキのようなメスをガチャつかせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...色々の深さのブリキ缶を埋めてその中に霜柱を立たせることによって簡単に解決している...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...ブリキ製の軍用食器一般のことで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ブリキ製の烟出(けむだし)も錆腐(さびくさ)ツて...
三島霜川 「解剖室」
...それには豚のロース肉を三斤買ってそのままテンパン即ちブリキ皿へ載せて塩胡椒を振かけてテンピの中へ入れてロースのように焼きますが...
村井弦斎 「食道楽」
...ブリキの入物に花櫚糖(かりんとう)を入れて肩に掛けて...
森鴎外 「独身」
...鉄葉(ブリキ)が慄(ふる)へるやうな...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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