...もう一人はフライド・チキンだといった...
石川欣一 「比島投降記」
...市街(まち)の人はフライ鍋で熬(い)りつけられる肉のやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしの家具――その一部は自分でつくったものであり、残りはわたしが計算書に記入した以外には一文の出費もかからなかった――それはベッド、テーブル、机、椅子三脚、直径三インチの鏡、火箸と炉の薪架(まきうま)、湯わかし、鍋、フライパン、柄杓(ひしゃく)、洗い鉢、ふた組のナイフとフォーク、三枚の皿、コップ、スプーン、油瓶、糖蜜瓶、漆ぬりのランプ、から成っていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...アンコーのフライを作れ...
太宰治 「津軽」
...その周囲にアルマイトの湯沸しやフライパンなどが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...テンプラフライ式の似而非日本である...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...あの山案内(ギイド)は明日(あす)の夜明けに、そこへ迎いに来ることになってるんだから」「へい、かしこまりました」と、コン吉が次の間へ入ってみると、さながら大観工場の棚ざらえのごとく、フライ・パン、大薬鑵(やかん)、肉ひき機械、珈琲(コーヒー)沸し、テンピ、くるみ割り、レモン汁絞器(しぼり)、三鞭酒(シャンペンシュ)、ケチャップ・ソース、上靴、小蒲団(クッサン)、ピジャマ、洗面器、マニキュア・セット、コロン水、足煖炉、日章旗、蓄音機、マンドリン、熊の胆(い)、お百草、パントポン、アドソルピン、腸詰め、卓上電気、その他いろいろ……という工合に、机の上と下に参差落雑しているので、さすがのコン吉もあきれ果て、「つかぬことをうかがうようですが、このマンドリン、ってのは一体何の代用に使うのですかね」とたずねると、タヌは口をとがらして、「馬鹿ね(高い山から)の伴奏を弾くんじゃありませんか」といった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...フライ・パンとマンドリンを腰の廻りにくくりつけ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ポタアジュと白魚のフライに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ポタアジュ、白魚フライに、野菜グリル...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...砧の食堂でフライエグスで飯を食ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ホテ・グリへ寄り、食事、ポタージュ、レタスにポークビンズ、フライチキン、レモンパイ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのおいしそうに出来た川鱒のフライが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...デントン監督がフライパンでハムの缶詰とピータンを調理して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...オウオソ町基督教会の牧師フライ師が独房にホテリングを慰問して...
牧逸馬 「双面獣」
...『バターフライ』のマダム・ミウラはまるで日本のお人形さんのように美しく...
三浦環 「お蝶夫人」
...お負けにビールは少々ござっているし食後の珈琲(こーひー)を貰(もら)ったらカビ臭(くさ)かった」と談話中に下女はフライの皿を持出し来る...
村井弦斎 「食道楽」
...小山の妻君蜜柑のフライを不審がり「お登和さん...
村井弦斎 「食道楽」
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