...ピントの外れた彼の瞳の中に...
池谷信三郎 「橋」
...山原(やんばる)船は遥(はるか)にスマトラの東岸まで航行して葡萄牙(ポルトガル)の冒険家ピントを驚かしたのである...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...しきりに双眼鏡のピントをあわせている...
海野十三 「海底大陸」
...しばらくピントを直していたが...
海野十三 「火星兵団」
...将棋の駒のようにずらりと鼻をならべて左右の戦友をピントの合わない眼玉で眺めている...
海野十三 「軍用鮫」
...「ピントが外(はず)れているのです...
海野十三 「赤外線男」
...佐々のロケットにピントを合わせては...
海野十三 「地球盗難」
...博士は先ず靴箆を実験台の上に置いて、指紋の部分に黒色粉末を塗り、隆線を黒く染めてから、窓の紐(ひも)を引いて厚い黒繻子(くろしゅす)のカーテンを閉め、部屋を暗室にすると、幻燈内の電燈を点火し、靴箆を器械に挿入して、ピントを合せた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ちいっとお門違いじゃありませんかね?」焦点(ピント)が……焦点が……その焦点が外(はず)れてるぞ! といわんばっかりに...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...わりにピントが合っているから...
谷譲次 「踊る地平線」
...ピントを覗く爲に皆申合せたやうに羽織の裾をまくつて頭に冠ると...
寺田寅彦 「伊香保」
...お雪ちゃんのピントに合っていないようでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「明日ダジュダ・ピント氏とド・ロシュフィード嬢のことで公示が出るんでしょ?」この一撃は実に手ひどいものだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ロシュフィード嬢がダジュダ・ピント侯爵と結婚式を挙げるのを差し止めていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...間もなく幻灯のピントが極度に明るくピタリと一定した瞬間と同じやうに...
牧野信一 「蔭ひなた」
...ピントがちがったのをゴタゴタ書くといけないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ピントを調節したりして...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...(どんな男か……?)ピントをそちらに向けた中野は...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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