...日没前に西の空の雲の通景のはてにのぞいたあの冬空の断片のようなビードロようの緑がかった青である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ビードロやの主人にでも出来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...部屋一ぱいに氷かビードロをはりつめたようで手を動かすことも...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ビードロで燗(かん)をするような...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ビードロのような脆弱(ぜいじゃく)な心臓を持った青年だ...
野村胡堂 「死の予告」
...ビードロの徳利を上げました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ビードロ細工に人さらひ――などはどんなもので」「それだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金銀細工物、羅紗(らしや)、ビードロ、それから見たこともねえ飾りや織物――、いつそ皆な買ひ占めるやうな顏をして、手付が五兩」「呆れた野郎だ、手付を置いただけで身上が皆なになつたらう」「和蘭カルタの事を切出すと、心當りがあるから、明日になつたらもう一度來て貰ひたい、今晩中には手に入れて置く、尤も禁制品だから、五兩より安くはむづかしいといふ話で、それは構はないが、明日又大野屋へ行くとなると、五兩の手付けを置いた品を皆な引取らなきやなりません、金高にして、ざつと七八十兩がものはありますぜ」「心配するな、どうせ半分は拔け荷だ、俺が行つていゝやうにしてやる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だから、命知らずの紅毛人は、羅紗(らしや)だの、ビードロだの、いろ/\の小間物だの、あまり生活の足しにならぬ物を持込んで、この國の大判小判と換(か)へて行くのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酔眼をビードロのように据えたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ビードロの盃になみ/\と注いだ赤酒...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醉眼(すゐがん)をビードロのやうに据(す)ゑたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ビードロで拵(こせ)へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手紙に添えて指輪(ゆびがね)やらビードロの笄簪(かみさし)やら金入緞子(きんいりどんす)やら南京繻子(なんきんじゅす)やら...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...高島屋のギヤマンビードロ展なるものを見に...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかもこのビードロの瓶に...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひょいと見つけたのがこのビードロです...
吉川英治 「江戸三国志」
...紫色のビードロに秘められてあったおそるべき魔薬でした...
吉川英治 「江戸三国志」
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