...この「名も知れぬ小草の花」が綺譚のヒロインお雪であるといふかも知れない...
心猿 「荷風翁の發句」
...この映画の頂点(やま)はヒロインが舞台で衣裳をかなぐり捨てブロンドのかつらを叩きつけて煩わしい虚偽の世界から自由な真実の天地に躍(おど)り出す場面であって...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...ヒロインの心臓はこの太鼓の音と共に生き共に鼓動する...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この映画に取り扱われた太鼓の主題はたしかにヒロインの愛の対照のライトモチーフとしての役目を立派に果たしていると思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...たとえば大写しのヒロインの目の瞳孔(どうこう)の深い深い奥底からヒロイン自身が風船のように浮かび上がって出て来たり...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...ヒロインの一代の薄暮...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...しかし自分の幼年時代の追憶の夢の舞台に登場する唯一の異性のヒロインはこのやや不器量で可哀そうな丑尾さんであったのである...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...五〇年正月のマルクスの眼に映じていなかった一現象――海の黄金狂時代が太平洋郵船ラインとともに生み出したいま一つのヒロイン――たるカリフォルニアン・クリッパーについて語らねばならぬ...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...ヒロインが説明する段になり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ヒロインの悪行三昧(ざんまい)に度肝を抜かれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...テニスンの冷静完璧なヒロインのごとし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「青白き公園」の最初の主人公(ヒロイン)であるサラミヤ姫なのでありますから――と...
牧野信一 「青白き公園」
...主人公なる「私」とヒロインとのいきさつについては...
牧野信一 「早春のひところ」
...ヒロインは拍手喝采を浴びながら一人一人前に出て「ブリーディング・ハート」勲章の引換証を受け取った...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...女主人公(ヒロイン)たちは...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...城下におどり出るヒロイン赤児を救けて死ぬ銃眼をのぞく女見た眼の銃眼の彼方男走って切れる女次の銃眼へ...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...或はそのエロ・グロの女主人公(ヒロイン)に対して...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...……それはこの部屋の女主人公(ヒロイン)と思われる緞子(どんす)の寝台の主(ぬし)が...
夢野久作 「白菊」
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