...いたる所に国旗がヒラヒラし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...封筒を逆さまにすると色とりどりのポジがヒラヒラと寝台の毛布の上に舞い落ちるのは私の殺風景な兵営生活にただ一つの色彩であつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...細田氏の恐怖の標(まと)である三角形の旗を身体中にヒラヒラとひらめかして凱旋将軍(がいせんしょうぐん)の如く向うへ押しすすんで行くではありませんか...
海野十三 「三角形の恐怖」
...ヒラヒラともつれ合った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...白いカーテンがヒラヒラと動いていた...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...和泉屋は不恰好(ぶかっこう)な長い二重廻しの袖(そで)をヒラヒラさせて...
徳田秋声 「新世帯」
...ヒラヒラとお留の眼の前に動きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商店の赤い旗がヒラヒラ暮れ近かく瞳にしみた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...小さな紙きれが風に吹かれてヒラヒラしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それが風に揺られてヒラヒラと動いている...
久生十蘭 「魔都」
...顔の前でヒラヒラさせながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...炎天のキャンプの入口にヒラヒラしている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...面目無いS先生と酒を飲んだのも僕だ生れかわって遣り直す忰(せがれ)と嫁の将来を頼む二十日午後一時 MよりW兄 足下私の手から号外が力なくヒラヒラと辷(すべ)り落ちた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...時々ヒラヒラと見えているだけです...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...その白い斑(ふ)がここにもヒラヒラと遊んでいる...
吉川英治 「私本太平記」
...と見れば、風をきってとんでいった白羽の矢は、まさしく五重塔(ごじゅうのとう)の、あやしき老人を射抜(いぬ)いたとおもったのに、ぱッと、そこから飛びたったのは、一羽の白鷺(しらさぎ)、ヒラヒラと、青空にまいあがったが、やがて、日吉(ひよし)の森へ影(かげ)をかくした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ヒラヒラと毒粉(どくふん)を散らした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ヒラヒラするのは縞合羽(しまがっぱ)だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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