...ヒステリーのように間歇的(かんけつてき)にひき起こるすすり泣きの声をかみしめてもかみしめてもとめる事ができなかった...
有島武郎 「或る女」
...ヒステリーは治つたが...
有島武郎 「お末の死」
...栄養不良のヒステリー見たいなものだ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...一体に内気な女で多少ヒステリーも手伝っていたのでしょうが...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この鼠はヒステリーになっているんだ」「あたしはそんなお爺(じい)さんの鼠は嫌いよ」「馬鹿を云え...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...家にいてましてもまるでヒステリーのようになってましたけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...狂人やヒステリー患者の病的な笑いはどうであろう...
寺田寅彦 「笑い」
...これに対する社会の一局部のヒステリー的爆発がああいう形を取ったのだと解釈することは誤っていなかったようだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それはヒステリー女の愛だった...
豊島与志雄 「同感」
...ヒステリーも起さず...
豊島与志雄 「夢の図」
...馬鹿と気ちがいと病人とを七分三分に舂(つ)き合せたるもの此れを女房というとはヒステリーの妻に呆れたる夫の言にして...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...前にもいつたやうに其内儀さんといふのはヒステリーで氣分のいゝ時はそれや此やと女中をいたはつてお供で出る時には何かと買つてくれる...
長塚節 「開業醫」
...ヒステリー患者のような防空演習の御連中には...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...多少(たせう)はヒステリーの所爲(せゐ)かとも思(おも)つたが...
夏目漱石 「門」
...ひどいヒステリーになつて居る内儀は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ヒステリー面貌(ファシイス)」「獅子的面貌(レオンチア・ファシイス)」とともに病的面貌の三大類型の一つになっている...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...小学校のラジオで私はこの好季節をヒステリーになったから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...神経衰弱とヒステリーと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索