...葉子のヒステリーはだれかれの見さかいなく破裂するようになったがことに愛子に屈強の逃げ場を見いだした...
有島武郎 「或る女」
...それから後がいつまでもヒステリーのやうな風に...
鈴木三重吉 「桑の実」
...睡眠不足や過勞の爲め體を損じてからは此頃はヒステリーを起してしく/\一人泣いて居る事もあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...これで春三郎の氣狂じみた癇癪が益募れば照ちやんのヒステリーは愈重くなる許りであつたらう...
高濱虚子 「續俳諧師」
...時々あんな風にヒステリーを起すんだよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...もうヒステリーはほんとうに直って?」と...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...先刻のラエーフスキイのヒステリーのことを思い出すと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...丁度ヒステリー患者のようなもので...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...まるでヒステリーみたいな様子になってしまった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...あなたの方がよっぽどヒステリーだわ...
豊島与志雄 「理想の女」
...ヒステリー患者のような防空演習の御連中には...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...同時に彼女の歇私的里(ヒステリー)を恐れた...
夏目漱石 「道草」
...それは死にまで昂(かう)じたヒステリーの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の亭主も側へ寄せつけないといふから怖いでせう」「それから」世の中にはさう言つたヒステリー性の潔癖(けつぺき)から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枕を出して横になって居たんでしょう」腹を立てると起きては居られない女――その激しいヒステリー性の怒りの発作が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時々ヒステリーを起して...
羽志主水 「越後獅子」
...若宮の女房にヒステリー起されて逃げ廻るところで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「ヒステリーの一種だらう...
牧野信一 「早春のひところ」
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