...しかしあの発作(ほっさ)以後ますますヒステリックに根性(こんじょう)のひねくれてしまった葉子は...
有島武郎 「或る女」
...地獄へ墜(お)ちてゆくのだわ――」とジュリアはヒステリックに云って...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そうに違いないんです』夫人はヒステリックな声で云いながら暗い顔をしているのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...冤罪ですなあって』女はヒステリックな声で嘲笑するのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...ヒステリックな虚栄家であります...
太宰治 「風の便り」
...彼のヒステリックな言動や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...きっとヒステリックに笑い出し...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...ことに女の甲高なヒステリックな声が中庭の四方の壁に響けて鳴っていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...そして彼女をヒステリックだとさえ感じた...
豊島与志雄 「程よい人」
...」母がヒステリックな調子で言つた...
中原中也 「その頃の生活」
...孤独で、無智で、神経質で、ヒステリックで、何を考へて、街を放浪したいのか、富岡には、さつぱり判らない小さな悪魔だつた...
林芙美子 「浮雲」
...山崎はヒステリックになって...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...さうして今の蓄音機の音のやうにヒステリックな調子で...
牧野信一 「熱海へ」
...ヒステリックとでもいふべきか? 眼尻を釣りあげて...
牧野信一 「海棠の家」
...けんだかなヒステリックな女の声)浜子 石川さん...
三好十郎 「樹氷」
...産前の母はいくらかヒステリックになっていたのかもしれないが...
柳田国男 「故郷七十年」
...つまり極度にヒステリックな変態的女丈夫(じょじょうふ)とでも形容されそうな型(タイプ)の女であったが...
夢野久作 「木魂」
...彼がふらふらしながら一つのヒステリックな呪文を唱える声である...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索