...彼等の大を成すものはこのヒステリイの外にある彼等の表現力そのものである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...しかし兎に角詩人たちはいづれもヒステリイを起してゐた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...この発作がヒステリーに変わって...
有島武郎 「私の父と母」
...そしてまたヒスパニオーラ号からすでに十七人の生命を失わさせた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...隣室の奥さん――彼女はお気の毒にもだいぶヒステリツクである――から御馳走していたゞいた...
種田山頭火 「行乞記」
...ヒステリックなものであるくせに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...昨日のヒステリーのおかげで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ロック氏も彼女の笑い声をヒステリーのせいだと言つて満足するわけにはいかなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...実際ヒステリイ性の婦人だったよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...三千代は歇私的里(ヒステリ)の発作(ほつさ)に襲(おそ)はれた様に思ひ切つて泣(な)いた...
夏目漱石 「それから」
...内儀は眉をキリキリとヒステリックに釣り上げ...
西尾正 「陳情書」
...彼女はすっかりヒステリカルになってしまい...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...揚句がヒステリーの発作で...
羽志主水 「越後獅子」
...細君は忽ちヒステリの發作を起して「あたしはもう十年も辛抱してゐる――着るものもなくなつちやつた!」と自分で自分の言葉に逆上した...
牧野信一 「痴日」
...新しい歴史学は「根本概念のイデーと創造的発展のイデー」とによつて古いヒストリスムスを破壊しました...
三木清 「消息一通」
...前の妻をヒステリーで離婚したというのや子供が二人あるという条件をも...
「鏡の中の月」
...おれはヒステリイの女と...
山川方夫 「愛のごとく」
...ヒステリーみたいに顔を歪(ゆが)めて眉をピリピリさせおったわい...
夢野久作 「二重心臓」
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