...だまってパン粉のこねたのをさし出しました...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...よく二人の仲が無事であった時分に私が手伝って西洋料理をこしらえて食べた時のパン粉やヘットの臭(にお)いがして...
近松秋江 「うつり香」
...鮭(さけ)のパン粉で揚げたのや...
林芙美子 「新版 放浪記」
...カツレツは生パン粉で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分はパン粉を捏(こ)ねながら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...おっかあは大きな土(ど)なべにパン粉(こ)をあけていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...パン粉」とわたしはそばへ寄(よ)って言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ポルペッタというお料理は肉、パン粉、パセリ、人参を刻んで作ったコロッケのようなものでして、ニンニクで味をつけ粉チーズを沢山使った、それはそれはおいしい御馳走だし、ラビオーラは鶏の肉とホウレンソウをあんこにしてお柏(かしわ)餅のようなものに、ドレッシングをかけ粉チーズをふりかけた、これも大変おいしい、まるで頬ッぺたが落ちそうな御馳走なのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...あれも区別がありますか」中川「カツレツも西洋料理屋のは鳥ならば一旦(いったん)ザット湯煮(ゆで)て塩胡椒を振かけてメリケン粉へくるんで玉子の黄身と白身を掻(か)き交(ま)ぜたのへくるんでパン粉へくるんでヘットで揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...家庭料理のカツレツは鳥や牛ならば肉挽器械(にくひききかい)で細かくして玉子とパンの心(しん)とナツメッグと塩胡椒で固めて粉へくるんで黄身をつけてパン粉へくるみますが大概は羊の肉を使います...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋料理屋のはスープ種(だね)の肉だの客の残り肉をブラウンソース即ち先日お覚えになった黒ソースへ混ぜて塩胡椒で味をつけてパン粉へくるんでヘットで揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...その皮で前の肉を包むとコロッケのような形になりますからメリケン粉をつけて玉子の黄身へくるんでパン粉をつけてそれをサラダ油で揚げて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...それへ今の細かくした肉と玉葱とを入れて三十分間煮て一旦冷まして手で丸めてメリケン粉をつけて玉子の黄身も白身も一緒に溶いたものをつけてまたパン粉をつけてフライ鍋でコロッケに揚げます...
村井弦斎 「食道楽」
...冷めたる所にて適宜に丸めメリケン粉にころがし玉子の黄身にて包みパン粉を付けて油にて揚げる...
村井弦斎 「食道楽」
...フライでもカツレツでもコロッケーでもその外(ほか)色々な料理にこのパン粉を使います...
村井弦斎 「食道楽」
...それからパン粉へ転がして油へ入れると決して刎ねんよ...
村井弦斎 「食道楽」
...モー一度玉子の黄身でくるんで今度はパン粉へ転がして塩と胡椒を撒(ま)いてそれをバターなり何なりで揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...パン粉(こ)もねってあるんだから...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
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