...学問の性質上きわめて博愛的で公平なものでありそうなのに事実は必ずしもそうでないのは謎理的(パラドクシカル)のようである...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...」これは一見パラドクシカルに聞こえるかもしれないが...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...六「中等教科書に現われた物理ほど非物理的な物理はない」こんなパラドクシカルな事もある意味では言えない事はない...
寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
...漫画が実物と似ない点において正に実物自身よりも実物に似るというパラドクシカルな言明はそのままに科学上の知識に適用する事が出来る...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...パラドクシカルなものは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...パラドクシカルな観念は批評者自身の正面から見た標識にはなれぬわけだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...云わば善悪というような倫理はパラドクシカルだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...敢えてパラドクシカルに云うならば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「常識」なるもの自身がパラドクシカルな存在だからで...
戸坂潤 「思想としての文学」
...通俗性とか大衆性とかと同じ位いに不定で而もパラドクシカルなものだったのだから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...……かえってこれを最後にと赤まんまの花やその他いじらしいものをとり入れているために――そこにパラドクシカルな...
堀辰雄 「幼年時代」
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