...平凡(へぼ)文学者の煽動(おだて)に乗せられて自分は文学のパトロンとなるなどと高言しおらるゝさうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...パトロン老人が現われた...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...「パトロンの名は?」と訊いた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...私立探偵の山本さんッていうパトロンがある事が分ったもんだから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...俺の聞いた話がみんなスケトン(うそ)だ」照子のパトロンが矢萩だというのも...
高見順 「いやな感じ」
...まだ決まつたパトロン格の男もなかつた頃に...
徳田秋声 「のらもの」
...「ドラ鈴」がこのマダムのパトロンかどうかということが...
豊島与志雄 「田舎者」
...ああいう商売をしてゆくにはパトロンの一人や半人くらいあるのが...
豊島与志雄 「女と帽子」
...パトロン・ミネット(子猫親方)というのは朝の意味であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...でパトロン・ミネットの重なる手下がいかなる呼び名を持っていたかを次にあげてみよう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お妙のパトロンになつて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハーモニカを吹いて居るパトロンの姿を見て居ましたが...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...三神戸に住む擁護者(パトロン)のある貴婦人に須磨子がおくった手紙に...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...いいパトロンがいるンだろうけど...
林芙美子 「晩菊」
...海象(モールス)の牙のような太いダラリ髭を生やした主人(パトロン)らしいのが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...布哇(ハワイ)のれいの後援者(パトロン)の漁場が大海嘯(おおつなみ)にやられ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...男爵はさもパトロンらしくパオロの肩を叩いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...死んだ轟氏がパトロンで兄妹の学費を出してやったという話だが...
夢野久作 「二重心臓」
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