...パックやウォッヘの切抜で下らぬものばかりである...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...パックリと底板が明いた...
海野十三 「軍用鼠」
...数の少い試験用缶詰をパックするには便利なものであった...
海野十三 「地獄の使者」
...そこにパックリ小さい孔(あな)があいた...
海野十三 「少年探偵長」
...パックリ口を開いた傷口を蹴飛ばして...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...数ヶ所にパックリ口を開いた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...恰度機関車の真下の軌間(きかん)にパックリ口を開いている深さ三尺余りの細長い灰坑の中へ這入って行きました――...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...中身をパックリと自分の頤(おとがい)の上へもって行ったところを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳のパックリとあいた額の真中の眼が爛々(らんらん)と輝きはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...往々パックリと巨口を開いて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...シャリアピンの「蚤(のみ)の歌」(ビクター六七八三ノA)と「トレパック」(ビクターJD七二三)は有名なレコードだが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...挽くほどもなく肩まで入るほどの穴がパックリと黒い口をあける...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...其国名を略記すれば旧土耳其いよ/\縮少されコンスタンチノーブル自由国と称し、面積わづか百方里其領地はアッシリア、ヘヂアズ、アルメニア、パレスタイン等の国々が出来、旧ロシアの王朝は顛覆され首府をモスコーにうつし労農政府の支配下に立ち、シベリア方面にてはウラジオ政府チタ政府等互ニ割拠し、コーカサス方面ではアゼバイジャン、ジョージヤ其他バルト沿海に国をたつるもの少からず、其筆頭はフィンランドとし独逸の東北にダンチツに自由市の独立を見、更に東北にはポーランド、リトワニアがあり、黒海沿岸の北部にはウクライナ、タウリダ、ドン等其他バシキール、ヒバ、ボハラ、北ロシア、チェック、スロパック、ユーゴー、スラブ、ハンガリア、最近時にては英領エジプトが今春独立し、インドも反旗を飜し独立を企だてゝ居る...
槇村浩 「世界大戦の後」
...パックそこへパックが飛んで出て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...パックはきりきりまいして...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その継嵌(つぎはめ)の板片の中の一枚を外から何の苦もなくパックリと引離して...
夢野久作 「巡査辞職」
...パックリと口を開いたまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...パックリと背中へ引っくり返して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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