...彼はバリカンを持ったことが一度もない...
梅崎春生 「狂い凧」
...樹明君がバリカンを持つて来て...
種田山頭火 「其中日記」
...床屋(とこや)のない村では学校のバリカンがひどく役に立ち...
壺井栄 「二十四の瞳」
...職工風の一人の男の頭にバリカンをかけてゐる...
徳田秋聲 「絶望」
...ところが植民地へ来てから青年がバリカンを使う事を心得て居たので早速バリカンを買い込んでこれに理髪を任せた...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...このところバリカン大当りである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...バリカンは家のと同じもののやうに見えました...
新美南吉 「疣」
...バリカンが触つたとき...
新美南吉 「疣」
...このバリカンも噛みつくかと思つたのです...
新美南吉 「疣」
...そのバリカンは、もう五、六年まえから、ひどく調子(ちょうし)が悪く、ときどき、ぐわッと大きくかみついて、とることもどうすることもできなくなってしまうようなしまつでしたので、ふたりは、家でかみをかることを、あまり好んではいませんでした...
新美南吉 「いぼ」
...バリカンは、家のと同じもののように見えました...
新美南吉 「いぼ」
...バリカンがさわったとき...
新美南吉 「いぼ」
...このバリカンも、かみつくかと思ったのです...
新美南吉 「いぼ」
...バリカンでクリクリ坊主にされてしまいました...
久生十蘭 「ノア」
...じやくじやくとバリカンを動かすのだが...
牧野信一 「創作生活にて」
...」と床屋の若い者はバリカンを動かしてゐた手を止めて...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...又バリカンを動かし初めた...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...勉の髪を刈るバリカンと猿又を縫う布とを買い...
「小祝の一家」
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