...芭蕉実(バナナ)の芬(ふん)と薫る...
泉鏡花 「婦系図」
...街からバナナ売りを連れて戻って来た...
梅崎春生 「狂い凧」
...バナナの行商がたくさんいるのを見ていたのだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...「バナナ、おいしかったですかね?」私は訊ねた...
梅崎春生 「狂い凧」
...むしろバナナのほうは景気がいいが...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...海岸にはバナナやヤシの木がしげつて...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...バナナの大きな葉が風にそよいでいる...
中島敦 「環礁」
...一山いくらのバナナは割によく売れて行った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...インド人がバナナのたたきうりをしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...或る路地の奧ではバナナの實つたところもあつた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...バナナという木の実...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...「何を食うんだ?」「黒豆ご飯と、揚げバナナと、シチューがある」少年は、それを二段の金属容器に入れてテラスから持ってきた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...「いまいましいバナナの皮で滑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...怒って追っ駈けようとする拍子(ひょうし)にバナナの皮を踏んで引っくり返ったりなんか...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...そしてバナナは変形してたとえ種子の痕跡はあっても種子が出来ないから食うには都合がよい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ゆえにバナナを芭蕉(ばしょう)といい...
牧野富太郎 「植物知識」
...」(銅鑼)立てるもの合唱(きれぎれに)「いくさで死ぬならあきらめもするがいまごろ餓(う)えて死にたくはないああただひときれこの世のなごりにバナナかなにかを 食いたいな...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...其(その)前にバナナや桜実(さくらんぼ)を堆(うづたか)く盛つた果物屋の車が其れを輓(ひ)かせて来た頸に綱を附けた三匹の犬と一人の老婆とに由(よ)つて店を出して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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