...バッタリと床の上へ倒れた...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...バッタリ声が途絶(とだ)えてしまった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...俯向(うつむき)になった儘(まま)バッタリとノビて了(しま)ったトタンに...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...ただ足に任せて行き当りバッタリ歩道を歩いていたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...仕立て屋だということがわかってからの「ナッシンバッタテーラ」の繰り返しもわりにおもしろくできている...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...バッターボックスに立っているような...
外村繁 「澪標」
...バッタリと大地にかしこまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「バッタを知らないのか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...バッタだの天麩羅だの...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...半ば無意識に床の中へバッタを入れられてたまるものか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...椅子からバッタリ転げ落ちてしまったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...(しかた話)バッタのようにおじぎをしたわ...
三好十郎 「猿の図」
...バッタリ道でお逢いして...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...明治二十年頃までは田端から道灌山へかけては虫の種類も多く、がちゃがちゃのクツワ虫始めカンタン、草ひばり、バッタ、コオロギ、キリギリス、但し鈴虫、松虫の類は専門家が作るので除外例だが、そのほかの虫にはたいてい聞き倦きたものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...私はバッタリと倒れて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...……だけど矢っ張り駄目だったの……階段の方へノロノロと歩いて行った黒ん坊は間もなく奇妙な声を立てながらバッタリと立ち止まったの...
夢野久作 「支那米の袋」
...東山(とうざん)の音声(おんじょう)はバッタリ消えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...と、バッタリ、欄間の隙(すき)から下を見ていた万吉の眼とぶつかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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