...森の中に逃げ込むニンフのようなファニーを追いつめて後ろから抱きすくめた私はバッカスのようだった...
有島武郎 「フランセスの顔」
...軟らかい牧草の葉がうら若いバッカスの顔の幼毛のように生え揃い...
有島武郎 「フランセスの顔」
...もちろん彼はそれからバッカスの俘囚(ふしゅう)となって...
海野十三 「地球発狂事件」
...酒の神バッカスを崇拝するのあまり...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...バッカスの巫女(みこ)が群(む)れをなして...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...この虫の世界のバッカスの饗宴を見ているうちに...
寺田寅彦 「柿の種」
...そういう機会はすべて村のバッカスにささげられる...
寺田寅彦 「田園雑感」
...大漁後のバッカスの饗宴とを度々目撃し体験していたので...
寺田寅彦 「初旅」
...「酒に光栄あれ!バッカスよわれ今汝を頌(たた)えん! ごめん...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古代のエヴォエ(訳者注 バッカス神をたたえる巫子らの叫び)がそこに復活して来るのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神々しい半身裸体のうちに大理石で造られたような乳房を示していた酒神(バッカス)祭も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...バッカス一世と異名のあった酒好きの王にとって...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...何かといえば*5バッカスに贄を捧げて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...*5 バッカスに贄を捧げる バッカスはギリシア神話の酒の神であるから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...バッカスの巫女と尼と...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...また私は「早稲田の歌」や「バッカスの行進曲」を弾奏し...
牧野信一 「痴酔記」
...七日七夜 酒を飲まずアポロンの奏(かな)でる琴を聞かず肉を啖(くら)わず ニムフを抱かぬ(天青よおまえの顔は)おちぶれたバッカスのようだこの端歌(はうた)を作ったのはきみじゃなかったかね...
山本周五郎 「陽気な客」
...常春藤(きづた)の冠をあみだにかぶりバッカスおまえはファウンのお供こういったようなわけの知れないものだの...
山本周五郎 「陽気な客」
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