...最上のバターと十数種の香料を加え...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...それがことごとく飛散する上にバターもおおかたは無くなり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...半分腐った古い野菜、固まってしまった白ソースにくるまった夕食の食べ残りの骨、一粒二粒の乾ぶどうとアーモンド、グレゴールが二日前にまずくて食えないといったチーズ、何もぬってはないパン、バターをぬったパン、バターをぬり、塩味をつけたパン...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...『牛酪(バター)は役(やく)に立(た)たないとお前(まへ)に云(い)ふて置(お)いたぢやないか!』と言(い)ひたして...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...そのバターのいいにおいといったら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...バターは消しゴムほどあったわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もしもパンがあるなら厚さ一分長さと広さ五分位の四角かあるいは菱形(ひしなり)に切ってバターでよくいためてパラパラと今の物へ振かけて食べますと野菜の柔いのにパンのカリカリしたのが混って一層美味うございます...
村井弦斎 「食道楽」
...それを長くでも平たくでも手で好きな形に丸(まる)めてフライパンでバターを入れて焼きますが上等にすればその外に玉子を湯の中へ割って落して半熟に湯煮(ゆで)て肉の上へ載せて別にブラウンソースをかけて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...バターも段々食べ馴(な)れて来ました...
村井弦斎 「食道楽」
...上等のバターを水でよく晒(さ)らして匂を取って使わなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...別の鍋へ例の通りバターを溶かしてメリケン粉を焦(こ)げるようによくいためてまた玉葱(たまねぎ)の刻んだのを一つその中でいためて狐色にして今湯煮た汁を一合と赤葡萄酒(あかぶどうしゅ)を一合注(さ)して塩胡椒で味をつけて...
村井弦斎 「食道楽」
...別にバター一杯にてメリケン粉一杯をいため牛乳八勺ほどにてゆるめ塩胡椒を加えた白ソースの濃き物を作り前の脳味噌を入れて混ぜおき...
村井弦斎 「食道楽」
...何故に白き魚を用ゆる時バターを使用するや...
村井弦斎 「食道楽」
...別に例の通りメリケン粉をバターで黒くなるまでいためてスープを注(さ)して塩胡椒で味をつけたブラウンソースを拵(こしら)えて今の豚を入れて一時間ほど弱火(とろび)で煮込みます...
村井弦斎 「食道楽」
...パンの方へは両面ともに上等のバターと芥子(からし)と塩胡椒とを煉合せたものを塗ってその間へ薄く切ったハムを挟みます...
村井弦斎 「食道楽」
...古いパンの中身を水へ漬けて絞って牛乳一合バター中匙一杯玉葱の細かく切ったものと混ぜて塩胡椒を加えて二十分間弱い火で煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...スープ鍋の図○球葱スープは球葱の大なるもの六個を細(こまか)に刻みたらば深き鍋にバターを大匙三杯位溶かし葱の鳶色(とびいろ)になるほど炒りつけ...
村井弦斎 「食道楽」
...最後に食前の残りバターをいただいたら...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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