...かつて私が玉子パンの製造実費計算を、その職長に命じたところ、やがて調べて出したのを見ると製造出来上がりの分量が、小麦粉、砂糖、バター、玉子などの原料と全く同量に出来上がっており、この売価は原料代のちょうど二倍になるという利益報告であった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...五億ポンドのバターを手持ちすることになるだろうといわれている...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...なるべく米食を止めてパンとバターを食うようにしなければならないという議論をする人がよくある...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...果実をはじめ、マトン、ラム、ビーフ、バター、ミルク、野菜、魚類等々の「生身(なま)の貨物」にいたっては、汽船はいけないどころか、汽船によってはじめてこれらの貨物は長距離輸送が可能になった...
服部之総 「黒船前後」
...『私(わたし)はもッと牛酪麺麭(バターぱん)を切(き)りました――』『併(しか)し何(なに)を福鼠(ふくねずみ)が云(い)つたのか?』と陪審官(ばいしんくわん)の一人(ひとり)が訊(たづ)ねました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...そのバターのいいにおいといったら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...五本にバターが少しあれば...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ブラウンソースはバター一杯をフライ鍋へ入れメリケン粉一杯を入れて黒色になるまで炒りセリー酒大匙一杯...
村井弦斎 「食道楽」
...犢の喉(のど)の下にある僅(わずか)ばかりの珍肉でそのシブレを十五分間熱湯の中で湯煮てまた十五分間冷水の中へ漬けておいて鉄網(かなあみ)の上で上等のバターを塗りながらジリジリ焼いたのです...
村井弦斎 「食道楽」
...肉や葱を入れたければ細かく刻んで一度煮たものを今の中へ巻き込むのです」玉江「上等の家庭料理にするとオムレツはどんな風(ふう)ですか」お登和「家庭料理のオムレツは玉子ばかりで塩の外に少し唐辛(とうがらし)の粉が入りまして油はサラダ油か上等のバターを使いますが掛汁が唐辛と赤茄子(あかなす)のソースです...
村井弦斎 「食道楽」
...それは新しき鰺を三枚におろし骨ともに湯煮て身ばかりを細かにほごし別にフライ鍋へバターを溶かしコルンスターチを入れていため鰺の湯煮汁と牛乳との半々を加えて薄き白ソースを作り塩胡椒にて味を付け前の身を入れ能(よ)く混ぜ合せて二十分間煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...このまま薄く切ってロースのようにしても食べられますが丁寧(ていねい)にすれば別の鍋へバターを溶かしてメリケン粉を入れて杓子(しゃくし)で攪(か)き廻(ま)わしながら色の黒く焦(こげ)るまでよくよくいためて...
村井弦斎 「食道楽」
...先(ま)ずバターを平(ひら)たい鉄鍋で溶かして乾いたお米を狐色になるまでよく炒りつけてそれを牛のスープかあるいは鳥のスープで塩味をつけながらお粥になるまで煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...別にバターでメリケン粉をいためてスープとトマトソースを加えて塩胡椒で味をつけてその中へ今の鶏の肉を入れておよそ四十分間弱い火で煮込みまして前の御飯へこの肉を汁ともにかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...第十九鶏肉(けいにく)のライスカレーも前の方法と同じように鶏肉をバターでいためて外(ほか)の品々と合せます...
村井弦斎 「食道楽」
...パンの方へはバターを塗ってその上へ肉を置かなければいけません...
村井弦斎 「食道楽」
...フレッシクリームとバターとをよく煉って塩で味をつけて前にある魚なぞを和(あ)えてパンへ挟みます...
村井弦斎 「食道楽」
...最後に食前の残りバターをいただいたら...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??