...その劣等な生活内容を裏付けるに稀世の天才にのみ許される自信を以つてするチグハグな「自己肯定者」を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...チグハグな気持をブツつけ合ふやうな間のぬけた他の話を初めた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...若い者の何だかチグハグな応対をうけるのを恐れるのだ...
犬養健 「愚かな父」
...ハグロはその前に...
海野十三 「電気鳩」
...婆サンガトウ/\ハグレテシマイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...これも造庵や生活やすべてがチグハグになつてゐるせいかも知れない...
種田山頭火 「行乞記」
...鷲尾は何かハグらかすようなことでも云わずに居られない気がした...
徳永直 「冬枯れ」
...大抵はチグハグや壊れ物だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...チグハグな朝飯を済ますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それも何となくチグハグで哀れ深い姿でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は妙にチグハグな心持で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」まあ何てチグハグな世の中であろうと思う――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あわててハグラかしにかかった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...よッぽど怖(こわ)らしいだろう」と冗談にしてハグラかすと...
久生十蘭 「湖畔」
...妙に気持がチグハグで...
火野葦平 「花と龍」
...この草には右のオキナグサのほかになおたくさんな各地の方言があって、シャグマグサ、オチゴバナ、ネコグサ、ダンジョウドノ、ハグマ、キツネコンコン、ジイガヒゲ、ゼガイソウもその内の名である...
牧野富太郎 「植物知識」
...「お頼(たの)申します」チグハグに二...
正岡容 「寄席」
...チグハグになつて行くばかりだ...
三好十郎 「肌の匂い」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??