...ここではこれらの語のニュアンスを問題としない...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...名状し難いいろいろな心持ちのニュアンスの象徴としては音のほうが画像よりもいっそう有力でありうるということになる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...それゆえに私は彼の言葉から一種の風刺的な意味のニュアンスを感じる...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...より高度の視角から一定のニュアンス――質的相違・対立――を与えられた人間性にまで...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...このニュアンスにプロメテウス的な構想と暗示の自由とが見られたのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...運不運によってさまざまなニュアンスがあることがわかる...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...それによってその淡々(たんたん)とした物語に或る物悲しい陰影(ニュアンス)を与(あた)えるばかりで満足しようとしていた...
堀辰雄 「美しい村」
...ほんとに人間がみんなもつと簡單な少量の言葉でさうやつて心もちの深いニュアンスまで分かり合へるやうになつたらどんなに好いでせう...
堀辰雄 「端書」
...著者が若々しい第一作「敗北の文学」及び「過渡期の道標」で示したニュアンスにとみ曲折におどろかない豊潤な資質は...
宮本百合子 「巖の花」
...めいめいの特色となっている角度やニュアンスを失うまいとしながら社会の現実観と自己の創作方法との間に生じている悲劇的な裂けめにはさまって苦闘しているばかりではない...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...眼のよろこび 眼から眼へ流れるものは無辺際(むへんさい)的なニュアンスと複雑さと簡明さをもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういうニュアンスに対して何とか書くべき本来の何ものもないのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いろいろな点から私はこの頃一層深くあなたという方の実に活々とした心持の抑揚やリズムや溢れるニュアンスを理解し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのニュアンス思い出す方が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ニュアンスのごく濃いものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...年とともに益豊富なニュアンスを加えてまざまざとして来るというのは又何と人間の心の微妙さでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...またあれほど濃(こま)かいニュアンスを出した歌が...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
...あのニュアンスの少ない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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