...その時の顔の表情や声のニュアンスは全然失われてしまう...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...より高度の視角から一定のニュアンス――質的相違・対立――を与えられた人間性にまで...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...色々のニュアンスのある大衆概念が成り立っていることを忘れてはならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...同氏には一種文壇的とも云うべき或るニュアンスがある...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...特別なニュアンスを有って来ている...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...実際生活に基くニュアンスを全く取り除いて...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...眉から眼のあたりに少し高慢ちきなニュアンスがあったが...
豊島与志雄 「運命のままに」
...孔孟の教えもニュアンスの差こそあれ...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...それによってその淡々(たんたん)とした物語に或る物悲しい陰影(ニュアンス)を与(あた)えるばかりで満足しようとしていた...
堀辰雄 「美しい村」
...ほんとに人間がみんなもつと簡單な少量の言葉でさうやつて心もちの深いニュアンスまで分かり合へるやうになつたらどんなに好いでせう...
堀辰雄 「端書」
...ニュアンスのうすさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いろいろな点から私はこの頃一層深くあなたという方の実に活々とした心持の抑揚やリズムや溢れるニュアンスを理解し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極めてニュアンスにとんだ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いろんなニュアンスをとって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文体もその時代めいたニュアンスで内容は今日をとってかいて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひじょうに豊富なニュアンスと変化を持った国語であることがわかってくる...
三好十郎 「歩くこと」
...相手の言に屈服するといったようなニュアンスをもっていたのである...
柳田国男 「故郷七十年」
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