...何かある溶媒(たとえば鉄やニッケルに対する酸化炭素のごとき)が存在したためか...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...十銭ニッケルさえ持っていた...
海野十三 「深夜の市長」
...うすいニッケルの箱にいれて...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...言わば白いエナメルとニッケルの光沢とが全編の基調をなしているようである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...当時流行した紫色鉛筆の端に多分装飾のつもりで嵌(は)められてあったニッケルの帽子のようなものを取外してそれをシャーレの水面に浮かべ...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...これには前述の二十三プロセントニッケル鋼を羅針盤の近傍必要の箇所に使ったらよいというので...
寺田寅彦 「話の種」
...蒲団(ふとん)の下に差し込むニッケル製の器械を下女(げじょ)が買ってくるまで...
夏目漱石 「道草」
...ニッケルの栓(せん)の口から流れる山水(やまみず)だか清水(しみず)だか...
夏目漱石 「明暗」
...それから津田と同じようにニッケル製の石鹸入(シャボンいれ)を裸(はだか)のまま持っていた...
夏目漱石 「明暗」
...私に渡されたものです」森之助は紙入れから小さいニッケルメッキの鍵を出して佐瀬弁護士に渡しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ニッケル鍍金(めっき)をした水道の蛇口があって...
野村胡堂 「死の予告」
...詰襟(つめえり)の制服に胸へ洋銀(ニッケル)の証章(バッジ)を付けた丸腰の警官隊が...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...ミンデルニッケルはめったに家をあけないが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...ミンデルニッケルの性格はどうかというと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...ナースチャはニッケル盆にコップと薬罐とバラ模様の急須をのせ...
「赤い貨車」
...汽車が止るとニッケル・やかんやブリキ・やかんや時には湯呑一つ持ってプラットフォームを何処へか駈けてゆく多勢の男を...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...仕事用のニッケル鍍金(めっき)の四角い鉄棒を持って熱心に跟(つ)けまわしている中(うち)に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...長い槍の尖端もニッケル鍍金(めっき)で光っている...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??