...これはナンセンスである...
海野十三 「軍用鼠」
...この問題に就いて、何も、ちっとも苦しんでいない傍観者が、帆を醜くだらりと休ませながら、この問題を批判するのは、ナンセンスです...
太宰治 「斜陽」
...ナンセンスだものね...
太宰治 「正義と微笑」
...――あれは何でせう?(一杯機嫌の私)――お月さんですよ!(街の若い人)これは若松に於ける私のナンセンスである...
種田山頭火 「道中記」
...このナンセンス映画の中にもパリ人というものの真実な描写が多少の誇張の衣を着て現われているであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...科学専門家の哲学や世界観が往々にしてナンセンスに陥らざるを得なくなるのである...
戸坂潤 「科学論」
...この法律の倫理的名目がその営業に実質的な影響を与えるというナンセンスに我慢出来なくなって来た...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ナンセンス映画の存在理由が之だ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ジャーナリズムと云えばブルジョア社会のものだと考えるのはナンセンスだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...現在の宗教論者の論理的ナンセンスと露骨な階級的意図が...
戸坂潤 「読書法」
...こんなことはもちろんナンセンスな形式主義であり...
中井正一 「映画と季感」
...ナンセンスとしての明朗性もなく...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...そんなことは凡そナンセンスだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...前の日のコルネツトの場合と同じような百合子の「ナンセンス嗤ひ」ぢやないのかしら――とも思つた...
牧野信一 「南風譜」
...傍らの棒杭に「大日本遊廓」と大書きされてあったというナンセンスが斎藤緑雨の随筆にあるが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...アメリカのナンセンスとも異る新種の快活...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...わからないまま夢中になって御座るのでしたら――アハハハハハ――まさかソンナ事もありますまいけれど――ナンセンス――ナンセンス――...
夢野久作 「ナンセンス」
...正直にナンセンスを看板にあげてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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