...これはドロドロの泥水であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ところが、私が十九歳の時、隣家から火が出て危く全焼はまぬがれましたが、荷物は表へほうり出されて、ドロドロになる...
上村松園 「わが母を語る」
...ドロドロのものを着て...
太宰治 「グッド・バイ」
...ドロドロによごれたモンペをはき...
太宰治 「グッド・バイ」
...苦味(にがみ)の勝った強(きつ)い珈琲をドロドロに淹れて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...思う存分貴様のヒュードロドロを見物してやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...一幕だけ、「虎(とら)ノ間(ま)」で、結構じゃけ」「なにが、あっとるの?」「渡辺ノ綱、羅生門の鬼退治」「ああ、森の新さんが、やるとかいうとった芝居、今あっとるのね」「あの、……渡辺ノ綱が、鬼から、兜(かぶと)の錣(しころ)をグヮシと、ひっつかまれて、ドロドロドロと、天に吊るしあげられるところ、そして、その鬼の腕を、刀でちょん斬るところ――何度見ても、飽かんです」「前に、もう見たの?」「二度、見ました」「まあ、そんなら、三度も見ることはないじゃないの?」「三度でも、五度でも、毎晩でも、見たいですよ...
火野葦平 「花と龍」
...ドロドロの半裸体の...
三好十郎 「胎内」
...残った牛乳へ三つの黄身と砂糖とを入れて攪(か)き廻(まわ)しながら煮てドロドロになったものを白身の上へかけると大層(たいそう)美味(おい)しいお料理が出来て病人なんぞに滋養物を食べさせる時極くようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...先ずボッタラ焼(やき)の種位なドロドロの物にして別に三つ分の玉子の白身をよく泡立てて混ぜて...
村井弦斎 「食道楽」
...別に例の通りバターでメリケン粉をいためて牛乳五勺(しゃく)と今の湯煮汁五勺とを注(さ)して塩胡椒で味をつけてドロドロした掛汁(かけじる)を拵(こしら)えます...
村井弦斎 「食道楽」
...その汁と前の汁とを混ぜて掻き廻すとドロドロの物が出来ますからその中へ蜜柑(みかん)の身と林檎(りんご)の小さく切ったのとを沢山混ぜて出しますとなかなか美味(おい)しゅうございます...
村井弦斎 「食道楽」
...そのドロドロした汁(つゆ)を壜(びん)へ詰めて一週間から十日ほど臥(ね)かしておきますが...
村井弦斎 「食道楽」
...このお菓子は型から抜いて必ず何かソースをかけますがカスターソースにすれば前の通りに玉子と砂糖を混ぜて牛乳を注して暫く湯煎(ゆせん)して掻き廻しながらドロドロにしたものです...
村井弦斎 「食道楽」
...クリームソースにすればフレッシクリーム一合を沸かして砂糖を加えてコルンスタチ小匙一杯余でドロドロにしたもの...
村井弦斎 「食道楽」
...鍋へ牛乳を沸かして塩と砂糖とバターを入れて米利堅粉(めりけんこ)かあるいは葛(くず)を溶(とい)てそれへ加えて汁をドロドロにした処を火から卸して玉子を入れて掻(か)き廻すとかけ汁が出来る...
村井弦斎 「食道楽」
...受精した玉子は今御覧になったドロドロのようなものが眼と紐とを繋いでいます...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の腹の上に乗せて遊ばせているのは、お吉ッつぁんの父無(ててな)し子で、「ドロドロドロ、バアー」と足業(あしわざ)をやって、子どもを差し上げたり、亀の子みたいに、背中で廻って、「さあ、どうだ...
吉川英治 「松のや露八」
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