...ドロドロの火薬係をやった人でして...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...八号の三八号の三は坑内の馬追い酒精(アルコール)中毒らしい舌は何時でもまわらなかった袢天(はんてん)も帽子もドロドロにし馬と一緒に暗い坑内から出てくるとまわらぬ舌を無理にまわして妻に胸のいらいらをぶちまけていた酔がまわるに従って...
猪狩満直 「炭坑長屋物語」
...これはドロドロの泥水であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...冷くドロドロした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...血は雨に打たれてドロドロにとけて流れている...
中里介山 「大菩薩峠」
...思う存分貴様のヒュードロドロを見物してやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭の池の水が緑(アヲ)黒くドロドロになつて...
中原中也 「耕二のこと」
...ドロドロしている私である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ドロドロに崩れた白い液体のように...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ドロドロに汚れた労働者が馳け込むように這入って来て...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ヒュードロドロとお化けが出て...
正岡容 「寄席」
...残った牛乳へ三つの黄身と砂糖とを入れて攪(か)き廻(まわ)しながら煮てドロドロになったものを白身の上へかけると大層(たいそう)美味(おい)しいお料理が出来て病人なんぞに滋養物を食べさせる時極くようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...先ずボッタラ焼(やき)の種位なドロドロの物にして別に三つ分の玉子の白身をよく泡立てて混ぜて...
村井弦斎 「食道楽」
...別に例の通りバターでメリケン粉をいためて牛乳五勺(しゃく)と今の湯煮汁五勺とを注(さ)して塩胡椒で味をつけてドロドロした掛汁(かけじる)を拵(こしら)えます...
村井弦斎 「食道楽」
...別に黒胡麻を炒(い)って擂鉢(すりばち)でよく摺(す)って味淋と醤油でドロドロに弛(ゆる)めたものの中へ鯛の身を入れて炊きたての御飯へかけて茶椀の蓋(ふた)をして出します...
村井弦斎 「食道楽」
...第十三 メンチトースコロッケーは前の通り炒った肉をドロドロのソースで煮て少し固くなった処へ玉子の黄身を混ぜて冷ましておいてトースパンへ蒲鉾形(かまぼこがた)に塗りつけて玉子の白身へ浸してパン粉をつけてバターで揚げます...
村井弦斎 「食道楽」
...これは眼の処へ透明(すきとお)ったドロドロのようなものが附着(くっつ)いていてそれが黄身の白い紐(ひも)と連結してあります...
村井弦斎 「食道楽」
...平炉(へいろ)から流れ出すドロドロの鉄の火の滝...
夢野久作 「オンチ」
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