...この逆説(パラドックス)は正しいと私は思う...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...前に記した鮮(あざや)やかなパラドックスが用いられているのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...オーソドックスヲ好ム彼女ハ毎年ノ吉例ニ従イ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...結局ニュートン自身が彼自身の方則を理解していなかったというパラドックスに逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...その曲がった脊柱(せきちゅう)のごとくヘテロドックスなこの老学者がねずみの巣のような研究室の片すみに...
寺田寅彦 「野球時代」
...パラドックスのようであるが...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...却って文芸批評の本格にならぬというパラドックスが問題なのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...小林の好むパラドックス(逆説)なるものが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この興味から云えば小林のパラドックスがパラドックスの資格を持っているかどうかを元来怪しむものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...夫が小林式パラドックスとなる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これは彼のパラドックス自身にシンセリティーが案外乏しいのでも判ろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――パラドックスでうまく行かなければ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これもまた彼の表現がオルソドックスな形を取った所以でもある...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...ちとパラドックスになり過ぎますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...こう云うのは明かにパラドックスである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この人の学問はまったくオーソドックスで...
柳田国男 「故郷七十年」
...そしてこれこそ生きることの逆説(パラドックス)であつて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...しかし岸田國士氏がオーソドックスなら横光利一氏がヘテロドックスのちがひがある...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
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