...トンボ返りをうっていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...言文一致ニカギル、コウ思附イタ上ハ、基礎ヤ標準ヤニ頓着(とんじゃく)スルマデモアリマセヌ、タダヤタラニオハナシ体ヲ振廻シサエスレバ、ドコカラカ開化ガ参リマスソウデ、私モマケズニ言文一致デコノ手紙ヲシタタメテ差上ゲマス、今ニ三輪田(みわた)君ノ梅見ニ誘ウ文、高津君ノ悔ミノ文ナドヲ凌駕(りょうが)スルコトト思召(おぼしめ)シ下サイ久シクオ目ニカカリマセヌガ、コレハアナタニバカリデナク、ドナタニモ同ジコトデ、先日チョット露伴君ヲタズネマシタノサエ二年ブリト申スヨウナ訳デス、昔ハ御機嫌伺イトイウ事モアリマシタガ、今デハ御気焔(ごきえん)伺イデスカラ、蛙鳴ク小田原ッ子ノ如キハ、メッタニ都ヘハ出ラレマセヌ、コノゴロ御引越ニナリマシタソウデ、区名カラ申シマスト、アナタモヤハリ牛門ノ一傑デアラセラルルヨウナ事デ、先ゴロ弟ヲ喪(うしな)イマシタノデ、イロイロ片附ケモノヲ致シマシタ、即チ財政整理デ、ソノ節『我楽多文庫』ヲ見出シマシタカラ、遅(おそ)マキナガラ返上ニ及ビマシタノデ、仰セノ通リアノ時分ノコトヲオモイマスト、何ダカオカシクナリマス病気ヲオタズネ下サイマシタガ、コレハ重イトイエバ重イ、軽イトイエバ軽イ、ドチラニモナリマスノデ、カノ本復スルカト思エバ全快スノ方ノ組デス、当所へ参リマス前、凡(およ)ソ半年ホドヲ鵠沼(くげぬま)ニ辛棒シテオリマシタガ、無論ドットネテイルトイウデハアリマセズ、ソレガカエッテ苦痛デハアリマスガ、昨今デハマズマズ健康ニチカイ方デス文壇モ随分妙ナモノニナッタデハアリマセヌカ、才人ゾロイデ、豪傑ゾロイデ、イヤハヤ我々枯稿連ハ口ヲ出ス場所サエアリマセヌ、一ツ奮ッテナドト思ウコトノナイデモアリマセヌガ、何分オソロシサガ先ニ立チマスノデ、ツイツイ遠クカラ拝見シテイルトイウヨウナコトデ、コレデ無難ニ飯ガクエレバ、コンナラクナ事ハアリマセヌ、慾ニハ私モ東京ニイテ、文芸倶楽部ノ末ノ方ニアルヨウナ端唄(はうた)ヲツクッテ、竹富久井アタリニ集会シテイマシタラ、モウ一倍ラクナ事ダロウト思イマス近ゴロノ私ノ道楽ハ、何デモオモイ浮(うか)ンダコトヲ書(かき)ツケテオイテ、ソレガドレダケノ月日ヲ経タラ、フルクナルカト申スコトヲ試験シテオリマス、何ヲオ隠シ申シマショウ私モ華族ノ二男ニハ生レマセヌノデ、白米氏ニ敗ラルル点ニオイテハ御同様デス何カ書クコトガモットアッタツモリデシタガ、丁度妹ノモトカラ電報ガ今届キマシテ、急ニ出立ノヨウイニカカリマスノデ、コノ辺デヤメテ置キマス、シリキリトンボ...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...竹トンボの親方みたいな...
海野十三 「少年探偵長」
...来た道を右に折れてトンボの小屋へ着いたのは三時頃であったろう...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...トンボをゆわえて置くひもを作ろうと思ったのだ...
大杉栄 「続獄中記」
...蝶々トンボの類(たぐい)と違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...トランプの占ひで日が暮れました――オランダ時計の罪悪です喩へ話の上に出来た喩へ話――誰です法律ばかり研究してるのは林檎の皮に灯が光るそればかりみてゐても金の時計が真鍮になりますぞ寺院の壁にトンボがとまつたそれは好いがあんまりいたづらは不可ません法則とともに歩く男君のステッキは何といふ緊張しすぎた物笑ひです...
中原中也 「(題を附けるのが無理です)」
...トンボほどな小さな丁字髷(ちょんまげ)が...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...巡査の肩に大きいトンボがとまっている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...忽ち翻つてピヨンと鮮かなトンボ返りを打つた...
牧野信一 「渚」
...わづかばかりの赤トンボと秋型の黄蝶がちらほらとしか飛んでゐない頃となつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...息もつかずに「バネにはぢかれ」て跳ねあがる! 蚊トンボだ! さうかと思ふと...
牧野信一 「籔のほとり」
...小磯良平のトンボがかいてあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ゴコトンボも決して不思議な名ではない...
柳田国男 「こども風土記」
...小さな鳥カゴの中に二匹のトンボを飼っているの...
山川方夫 「トンボの死」
...ビール会社のポスター描(か)きが発見したら二三遍ぐらいトンボ返りを打つだろう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...トンボの飛行機式なんぞとは比べものにならない程...
夢野久作 「能とは何か」
...トンボが飛んで……其時ふくべの半分迄釣つたのだ...
横瀬夜雨 「花守」
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