...主(テーゼ)と客(アンチテーゼ)とが相對して可なり才走つた會話を交換してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...今カントのコペルニクス的テーゼによれば(吾々は一旦カントの立場に立っている筈であった)...
戸坂潤 「科学方法論」
...この一般的提言は必ずしも意味のあるテーゼではなくなるのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...万機公論に決すべしというテーゼは今日の常識的な社会意識乃至政治意識にとっては絶対的なものとなっている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...思惟の自己規定――措定・テーゼ・――そのものとしての「ある」であって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...唯物弁証法のテーゼに反して...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...という判り切ったテーゼを用いて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...だから決して形而上学的説教による固定したテーゼやドグマの結合でないのはいうまでもなく...
戸坂潤 「思想としての文学」
...世界観とはドクトリンやテーゼや又ルールのことではなくて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ただの直観ではなくて仕上げのかかったテーゼが内的所与として与えられるのだから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...凡そこうしたファッショ的テーゼの正反対をこそ主張するものだと思っていた処だから...
戸坂潤 「社会時評」
...即ち之を以て空間理論のテーゼとしようとするならば...
戸坂潤 「性格としての空間」
...その結果はもはや必ずしもハイデッガーの所謂解釈学的現象学の根本テーゼに忠実であることは出来ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一遍々々思い出さなければいけないテーゼなのである(この点世間によくある「公式主義」反対家に一言注意しておきたい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...これが僕のテーゼなんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...または野村氏の見解を正当化するために二七年テーゼを(しかも野村氏の理解されるような意味でならなおさら)固執されたりすることのないことを...
野呂栄太郎 「加藤正宛書簡」
...文学派はこれで見ると明確にマルキシズム文学のアンチテーゼとしての自己をまだつくり上げないで...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...「文芸戦線」のテーゼが明確に言つてゐるやうに「政治闘争の必要」がさうさせるのである...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
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