...一景平均五分程度という急速なテンポで休止なしに次から次へと演ぜられる舞台や茶番や力技は...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...第一章が通例早いテンポのソナタ形式のもの...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...この進歩のテンポの旺盛な点から測定出来る...
戸坂潤 「社会時評」
...テンポの問題である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...すなわちテンポあるいは盛り上がりまた世阿弥のいわゆるしづみともいわるべきものなのである...
中井正一 「リズムの構造」
...三十年を一時代とする習慣は此の節では世界の動きのテンポが速いので二十年を一時代とすることに改めてもよかろう...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...同時にテンポも緩くなる...
野上豊一郎 「演出」
...そしてこの快適なテンポと夢と...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...季節の青物は取るそうだからまず命には別条ない――」「それからどうした」八五郎の話のテンポの遅さにじれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分の前だが――」「馬鹿野郎」ガラツ八の話のテンポの遲さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分の前だが――」「馬鹿野郎」ガラッ八の話のテンポの遅さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武家の娘でもお妙坊は近所の百姓の娘と同じように育った――」「それが?」平次は話のテンポの遅いのに業(ごう)を煮やして口を容れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...テンポの速いということも一つの条件である...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...電気工業との現代の社会にぴったりとあったテンポをもっていない...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...川口松太郎が見てゝ、セリフのテンポ、間、カブセ方等が、僕のはいゝが座員全部がその点いけないと言ふ、研究しよう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あなたの小説の全體のテンポ...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...幾らいってもテンポが鈍(のろ)くて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...又、構想を、題を、テンポを...
吉川英治 「折々の記」
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