...だんだんと早くなる一定のテンポを取って沖に乗り出して行くさまは...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...サンショウミツケタ」テンポウカン」ヨドエムラノヤツ」ユムラニテ何が何やらわからない電文になった...
太宰治 「黄村先生言行録」
...午後四時から今年の季節中(テンポラダ)でも指折りの闘牛があるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...急テンポで於福行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...ストップ・ウォッチ一つあればだいたいのテンポはわかる...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...昔から相当に戦乱が頻繁(ひんぱん)で主権の興亡盛衰のテンポがあわただしくその上にあくどい暴政の跳梁(ちょうりょう)のために...
寺田寅彦 「災難雑考」
...みずから歩くテンポにあわせて自分の咽喉から発する歌の世界などが生まれてきたと思われる...
中井正一 「美学入門」
...しかし休みのないテンポをもって渦巻く生活...
中井正一 「レンズとフィルム」
...御存じの通り私の生活はそりゃテンポが早いんだから」「何?」「貴方(あなた)の顔を見ると...
野村胡堂 「踊る美人像」
...季節の青物は取るそうだからまず命には別条ない――」「それからどうした」八五郎の話のテンポの遅さにじれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分の前だが――」「馬鹿野郎」ガラッ八の話のテンポの遅さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...剣撃的なテンポや...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...電気工業との現代の社会にぴったりとあったテンポをもっていない...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...テンポの早いのが多すぎる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...農業労働のテンポ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...あなたの方の気持のテンポと呼吸が揃わなかった上...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...幾らいってもテンポが鈍(のろ)くて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...当時の新聞(ニュース)のひろがり方や政事軍事のうごきのテンポも察しておく必要がある...
吉川英治 「随筆 新平家」
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