...心のテンポが漸次に快速となるにつれて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...なんとか物語のテンポを早くするように計らねばならぬ...
高見順 「如何なる星の下に」
...青年らはテンポの速い会話で...
林不忘 「安重根」
...松葉杖のテンポを急がせて行き過ぎてしまった...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...テンポにもアダジオやアンダンテはあってもアレグロがなく...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...テンポの鈍いのに肩が凝るくらいが落ちであり...
徳田秋声 「縮図」
...しかし休みのないテンポをもって渦巻く生活...
中井正一 「物理的集団的性格」
...生活のテンポの恐ろしく遅い男が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...テンポの早くない箏を...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...テンポの早い灯の中をグルリ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...剣撃的なテンポや...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...能勢とかけ合ひで「お気の毒さま」この方はテンポがのろすぎて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...タバンへ――ジヤズの渦巻――急テンポ――恋も...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...農業労働のテンポ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...あなたの方の気持のテンポと呼吸が揃わなかった上...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...未来派は心象のテンポに同時性を与える苦心に於て立体的な感覚を触発させ...
横光利一 「新感覚論」
...当時の新聞(ニュース)のひろがり方や政事軍事のうごきのテンポも察しておく必要がある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...又はテンポだけ違えて新しいもののように...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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