...一種のテンポを取って高くなり低くなりする黒い波濤(はとう)のかなたには...
有島武郎 「或る女」
...これらのシーンの推移のテンポは緩急自在で...
寺田寅彦 「映画時代」
...テンポにもアダジオやアンダンテはあってもアレグロがなく...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...この進歩のテンポの旺盛な点から測定出来る...
戸坂潤 「社会時評」
...みずから歩くテンポにあわせて自分の咽喉から発する歌の世界などが生まれてきたと思われる...
中井正一 「美学入門」
...しかし休みのないテンポをもって渦巻く生活...
中井正一 「物理的集団的性格」
...程のよいテンポがあったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生活のテンポの恐ろしく遅い男が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...拍節(テンポ)や...
萩原朔太郎 「青猫」
...氷雨の雨足にテンポをあわせるように...
久生十蘭 「あなたも私も」
...またテンポにしても...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...現代人の生活のテンポは世界大戦前の人の生活と較べると非常に速くなった...
平林初之輔 「探偵小説の世界的流行」
...そこでシュペングラーに從へば、各々の文化はそれぞれ獨自なる形態、發達のテンポ、生存期間を有する有機體である...
三木清 「歴史哲學」
...電気力の利用という風なものの発達のスピードに合わせてはよりテンポののろい進みかた...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...急テンポに半インテリに化されつつある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今のテンポなら七月初旬までには一片つきそうですし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(前場の課長と義一の関係を逆にしたものである)作業のリズムとテンポには無関係な低いトギレトギレの言葉...
三好十郎 「その人を知らず」
...幾らいってもテンポが鈍(のろ)くて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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