...チャブ台の周囲には書類や港湾の地図やが乱暴に散らけてあって...
有島武郎 「或る女」
...貧民窟のチャブ台を賑はす...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...ソノ傍ノチャブ台ガ杯盤狼藉(はいばんろうぜき)ト取リ散ラカサレテイタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...横浜あたりのチャブ屋か何かの女のような...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この間の出水で泥(どろ)だらけになった裏の縁鼻(えんはな)へチャブ台を持ち出して...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...チャブ台の脚を開く音...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...例になくひっそりとしたチャブ台に向って...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...チャブ台に両肘を乗せたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女を横浜あたりのチャブ屋にやつていたらしいんですがよウ...
林芙美子 「清修館挿話」
...チャブ台を出しっぱなしにしてある...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...チャブ台を挾んで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...またの名をカメチャブという...
古川緑波 「浅草を食べる」
...オニフスベはキツネノチャブクロ科で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...まもなく大チャブ台をふたつ合わせたような底ができあがった...
正岡容 「圓太郎馬車」
...ズラリとその人たちがにわかにしつらえたチャブ台の高座の周りを居流れて取り巻いていた...
正岡容 「寄席」
...銚子をチャブ台の上におきながらどこか熱っぽい輝きのある目つきをして...
「鏡餅」
...よそへ行ってチャブ台で何かするのに困るでしょう? あなたはずっと坐る机で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...室(へや)の一方に輝き並んでいる螺鈿(らでん)の茶棚、同じチャブ台、その上に居並ぶ銀の食器、上等の茶器、金色(こんじき)燦然(さんぜん)たる大トランク、その上に置かれた枝垂(しだ)れのベコニヤ、印度(いんど)の宮殿を思わせる金糸(きんし)の壁かけ、支那の仙洞(せんとう)を忍ばせる白鳥の羽箒(はぼうき)なぞ……そんなものは一つ残らず、未亡人が入院した昨夜から、昨日(きのう)の昼間にかけて運び込まれたものに相違ないが、トテモ病院の中とは思えない豪奢(ごうしゃ)ぶりで、スースーと麻酔している女たちの夜具までも、赤や青の底眩(そこまば)ゆい緞子(どんす)ずくめであった...
夢野久作 「一足お先に」
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