...壁にはルノアルやセザンヌの複製などもかかっている...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...辰子はいつも熱心にゴオグとかセザンヌとかの話をした...
芥川龍之介 「春」
...これも古いものに辟易(へきえき)するならば、ロダン、セザンヌ、ルノアルなどの語録や何かを御覧なさい...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...――しかし未完成と呼ばれてゐるセザンヌの画さへ未完成かどうか多少の疑ひなきを得ない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...其処には私の平生敬愛するセザンヌやゴーホのもの二三の外に...
阿部次郎 「帰来」
...芸術家もセザンヌくらいの巨人になると...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...セザンヌが描いた南フランス風景の額がかかっている...
海野十三 「脳の中の麗人」
...光琳の躑躅(つつじ)などは、セザンヌ、モネー、ゴーギャン、誰の画よりも、すぐれていると思われました...
太宰治 「トカトントン」
...あるいは津田君の画にしばしば出現する不恰好な雀や粟の穂はセザンヌの林檎(りんご)や壷のような一種の象徴的の気分を喚起するものである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...「セザンヌの絵のような境地に至りたいと思いながら...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...閨秀(けいしゅう)画家のセザンヌと言われた...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...セザンヌの伝記を読んでもらい始めました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自己というものの守りかたの表現として)セザンヌは若いときゾラと親交があったのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ゾラがロンドンへ行ったりしているときセザンヌは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...セザンヌはいつも片方の眉をこう描くのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...セザンヌを第三位に落し始めて来つつあるようだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...現に仏蘭西(フランス)の富は年毎(としごと)に増して行(ゆ)くし、学問芸術に就いてはロダンの彫刻、マスネエの音楽、ポアンカレエの科学、ルノワアル、モネ、セザンヌ、ゴツホ、ゴオガン、マチス等の絵画、ルハアレンの詩、ベルグソンの哲学、キユウリイ夫妻のラジウム発見に至るまで常に世界文明の先頭に立つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...言ひ換(かへ)れば前印象派乃至(ないし)後(こう)印象派の芸術には僕等と共鳴する世界の多いに関(かゝは)らず、猶(なほ)越え難(がた)い距離のあるのを覚えて、ロダンの彫刻にしても、セザンヌ、ゴツホ、マチス諸家の絵にしても、僕等の容易に接近し難い天才の世界であるが、未来派の芸術、と言ふよりも未来派の芸術家の生きて居る世界は、やがて又僕等の生きて居る世界であるのを感じるまで、ひたと全人的に共鳴し得(う)る様である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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