...そしてスルスルと柱の上にのぼりはじめたのであった...
海野十三 「海底大陸」
...スルスルと身長が伸びて...
海野十三 「人造物語」
...蛇のようにスルスルと外へ出てゆくところであった...
海野十三 「地球盗難」
...帆村の目の前に映写幕がスルスルと降りてくるが早いか...
海野十三 「流線間諜」
...得意の木登りでスルスルと登って行った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...スルスルとおりてきました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...やがて、同じ細引を伝わって、加害者のマスクの怪物が、スルスルと、静かな画面の中へ入って来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...自在竹を伝ってスルスルと下りて来たピグミーがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ビルの屋上にスルスルと引上げられたというのが...
野村胡堂 「九つの鍵」
...スルスルと三階のバルコニーへ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...スルスルと舞臺正面の簾(みす)が上がると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その中へスルスルと入ってゆけそうに思ったのは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...二階の窓から、針金が斜に机のところまで掛けわたしてあって、票の出るたび、その候補者の開票立会人が、紙挟みに票数を書いた紙をくくりつけ、スルスルと、下におろす...
火野葦平 「花と龍」
...臆した体もなくスルスルと内へ入って来て...
二葉亭四迷 「平凡」
...――スルスルスルと蛇のようにあがっていった朱い尾が...
正岡容 「小説 圓朝」
...――おさらばだぜ」「待てッ」「おれの年貢の納(おさ)め時は、まだちッと早そうだ」言うかと思いますと、望楼の一角(かく)の柱をすべッて、四層目の廂(ひさし)まで、スルスルと、蜘蛛(くも)のように辷(すべ)ッて行きました...
吉川英治 「江戸三国志」
...スルスルと降りて行くよと見る間に...
吉川英治 「剣難女難」
...いいかえ、わたしは明日(あした)から、きっと、その人を探しにかかるつもりなのだから、ね」酒のせいではあろうが、お吉を睨むように見流して、スルスルと、二階へ裾(すそ)を匍(は)わせて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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