...ステーション前の広場の柳の蔭に透して見られる...
徳田秋声 「黴」
...ステーションまで提灯を持って迎いに出ていた多勢の町の顔利きに取り捲かれて...
徳田秋声 「黴」
...やがて鬱金木綿(うこんもめん)に包みし長刀と革嚢(かばん)を載せて停車場(ステーション)の方より来る者...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...これは近所にクラパム・ジャンクションと云う大停車場(おおステーション)のある御蔭(おかげ)である...
夏目漱石 「永日小品」
...だんだん停車場(ステーション)へ人が寄ってくる...
夏目漱石 「坑夫」
...私はすぐ俥(くるま)を停車場(ステーション)へ急がせた...
夏目漱石 「こころ」
...三人が車を並べて停車場(ステーション)に着いた時...
夏目漱石 「初秋の一日」
...そうして俥(くるま)を命じて停車場(ステーション)へ急がした...
夏目漱石 「手紙」
...毎日新橋の停車場(ステーション)へ行く男について...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ただ停車場(ステーション)が一つある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...周囲の混雑と対照を形成(かたちづく)る雨の停車場(ステーション)の佗(わび)しい中に立って...
夏目漱石 「明暗」
...明治五年創設された大正初年の東京駅(中央ステーション)開始と共に貨物専門の駅と振り替へられてしまつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...新橋ステーションの洋食というのは...
正岡子規 「初夢」
...義理の母に当るA夫人から電報を受取って停車場(ステーション)まで出迎えにいった...
松本泰 「緑衣の女」
...平凡な田舎から出て見ると都のステーションとは気がポーッとなるほどせわしない活気のある世界であった...
宮本百合子 「悲しめる心」
...あのステーション・ホテルへ行って...
夢野久作 「暗黒公使」
...父の故郷に尋ねて行ったものに違いないと気が付きましたから「あの時汽車に乗った停車場(ステーション)はどこだったの」と尋ねましたら母は又...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わたくしたちはステーション前の俥を雇つて壇の浦見物に出かけることにした...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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