...ステッキを両手に突き立て胸を張って深い呼吸をいくたびかついた...
伊藤左千夫 「落穂」
...時には本当にステッキを食わされなければならなかった...
犬田卯 「橋の上」
...それは何年も前に彼自身がヘンリー・ジーキルに贈ったステッキであることがわかったのだ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...ステッキずるずるひきずりながら上野公園まで歩いてみる...
太宰治 「座興に非ず」
...ステッキを振り廻して歩く事が出来ないたちなので...
太宰治 「服装に就いて」
...私も洋杖(ステッキ)を振って頭を上げよう...
谷譲次 「踊る地平線」
...ステッキの先端を空中に向けて直立させているとそれに来てとまる...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...ステッキの柄を彼の衿(えり)に引っかけて後ろから引っ張ってみたりなどなど...
徳田秋声 「仮装人物」
...ステッキをついた左の手に鍔広(つばひろ)のピュリタン帽を持つ右の手を重ね...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...手ずから採った干薇(ほしわらび)、萩のステッキ、鶉豆(うずらまめ)なぞ、来る毎に持て来てくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...挑戦的な身構えをして緊とステッキの頭を握りしめた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ステッキをついて猩々(しやう/″\)のやうに髯を生やした馬鹿に鼻の高い「おろしや人」が虎よりは見物人の方を見乍ら長閑(のどか)にパイプを喫(ふ)かしてゐる...
長與善郎 「青銅の基督」
...ステッキを少し振りながらもうほかの人びとと去っていくその男のほうを見ていたとき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...ステッキついて病院内を歩いてみる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...秦皮樹(とねりこ)のステッキを買つてしまひました...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...例の黒いステッキを握ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...なおこの中には少数のステッキ雨傘もあるが大部分は蝙蝠傘で中には将校の佩剣もあった...
森於菟 「放心教授」
...五寸高の駒下駄に太いステッキ...
山本笑月 「明治世相百話」
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