...ただジメジメしたコンクリートのにおいがするばかりで...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ジメジメした庭へ捏(つく)ねて投(ほう)り出した...
徳田秋声 「足迹」
...同じ時代の自然派のジメジメした作品の中で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...水垢(みづあか)で少しジメジメするが」平次とガラ八が何うやら斯うやら身を隱した時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつでもジメジメしておりますから」番頭の宗助は注を入れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...振り返るとジメジメした黒い土と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどくジメジメして居りますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日陰のジメジメした中庭になって居るが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何か梅雨時のやうにジメジメした感じの唄である...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...ジメジメした土間にじかに食卓(テーブル)を置いた横長の部屋で...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...あんまりジメジメしてゐるので...
堀辰雄 「鼠」
...暮らし向きのいけないこともそれへ輪をかけて私の高座を暗いジメジメしたものにし...
正岡容 「初看板」
...(鼻をクンクンいわす)……ジメジメして...
三好十郎 「胎内」
...狭いジメジメした横露地を裏庭の方へ案内された...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...庭の木立の間の暗いジメジメした土の上を手探りで歩いて行くうちにビッショリと汗をかいた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...道もジメジメした長い木下闇(こしたやみ)へかかっている...
吉川英治 「私本太平記」
...ジメジメと威圧されるような雰囲気は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...私もまさかこのジメジメした気分を側の者に振りかけなければいられないほど弱くはありません...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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