...彼は「ザット・ボーイ」といった...
石川欣一 「比島投降記」
...あれは今からザット十五六年も前...
海野十三 「三人の双生児」
...スポンジデ背中ヲザット流スクライガ関ノ山デアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...机の上をザット片付けて革鞄(かばん)へ入れるものは入れ...
寺田寅彦 「高知がえり」
...鉛筆でザット下図をかいてみたがなかなか似そうもなかった...
寺田寅彦 「自画像」
...「今からザット二十年前...
野村胡堂 「禁断の死針」
...聴て見ると井ノ内谷のその樹の総数は大小を雑えてザット千本ほどもあらんかとの事である...
牧野富太郎 「植物記」
...あれも区別がありますか」中川「カツレツも西洋料理屋のは鳥ならば一旦(いったん)ザット湯煮(ゆで)て塩胡椒を振かけてメリケン粉へくるんで玉子の黄身と白身を掻(か)き交(ま)ぜたのへくるんでパン粉へくるんでヘットで揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...この篩った粉を玉子の中へザット混ぜますが粉を入れてからあんまり攪(か)き廻(まわ)すとメリケン粉のネバリが出てお菓子が重くなりますからなるたけザット軽く混ぜます...
村井弦斎 「食道楽」
...玉子三つに砂糖三杯を規則通りに固く泡立たせてメリケン粉を軽く三杯ザット混ぜて...
村井弦斎 「食道楽」
...それを用ゆる前に一旦ザット酢で洗って別に酢の中へ塩と砂糖を少し加えてそれへ鮎を漬けておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...豚の肉を細く糸切にしてグラグラ沸騰(ふっとう)している塩湯へ少しずつ落してザット湯だったら網杓子(あみじゃくし)で笊(ざる)へ掬(すく)い上(あ)げてよく水気を切って今度は外(ほか)の鍋で油の中へ入れて炒(い)り付(つ)ける...
村井弦斎 「食道楽」
...八ツ頭(がしら)でも唐(とう)の芋でも長く蒸してザット煮るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...それをザット一日ですね...
村井弦斎 「食道楽」
...またザット焼きて出せば上等なり...
村井弦斎 「食道楽」
...それを二分位の厚みに截(き)って湯と一緒に極く少しの塩を入れて弱火(とろび)へかけてザット二時間位煮ると肉が柔(やわらか)になります...
村井弦斎 「食道楽」
...ザットこんな風です...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...……夕刊の締切りまでアト二時間半キッカリ……その中(うち)で記事を書く時間をザット一時間と見ると……質屋にまわり込む時間は先ずあるまい……プラチナの腕時計がチットおかしいとは思うけれど……...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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