...融けかかつたザクザクの雪を蹴散し乍ら...
石川啄木 「病院の窓」
...女房は両掌でザクザク蜆をすくいながら...
梅崎春生 「蜆」
...ザクザクと寒そうな音をたてて歩きながら...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...定山渓ではザクザクと凍えた積雪を踏んで宿へ入った...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...」と新吉はやっぱりザクザクやっている...
徳田秋声 「新世帯」
...山吹色も真新しい小判をザクザクと掬(すく)いあげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...線香の燃えさしがザクザクあつたところを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ザクザクするほどの泥が入つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...冷飯に味噌汁をザクザクかけてかき込む淋しい夜食です...
林芙美子 「新版 放浪記」
...樫の枝がザクザクに折れて取れて終うのだった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...ザクザクになって...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...ザクザク寂(しづか)な音がする……彼は...
三島霜川 「解剖室」
...足の下でザクザクいう玄関前を持ち...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...其前壁にある肋骨をザクザク挾み切る事によって一枚の略三角形の板として除いた後その中にある心臓や肺を摘み出す...
森於菟 「屍体異変」
...気が付くと其処でも此処(ここ)でもザクザクと草刈る音がする...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...例の浅蜊(あさり)をザクザク踏みしめる路地の奥を訪れた...
吉川英治 「醤油仏」
...桂皮(けいひ)か何かをザクザクと刻みはじめる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...身を隠すばかりな茅萱(ちがや)などの間をザクザクとかき分けて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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