...毎夜サラサラと紙ずれの音と...
井上円了 「おばけの正体」
...お茶漬の支度をさせて手盛りで一枚だけサラサラと掻きこんだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...味の素を混和したサラサラに乾いた粉末を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...背中に金の星のついたサラサのジャケツを着て...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...郊外に老学者サラサン氏をたずねました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...そのままサラサラとやってしまった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...サラサラとしていて...
中谷宇吉郎 「雪」
...硯(すゞり)と紙を借りて何やらサラサラと認(したゝ)め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...看護服の裳(もすそ)がサラサラと鳴った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...根には小笹のサラサラと...
久生十蘭 「魔都」
...サラサやサボテンと幸ひを並べたのも等しくサの頭韻を頂くものではあるが突飛で面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ひるの鳥でも行(ゆ)かない高い所を鋭い霜のかけらが風に流されてサラサラサラサラ南の方へ飛んで行(ゆ)きました...
宮沢賢治 「いてふの実」
...それを蒸す時は水で少し捏(こ)ねてそれをサラサラするようにほごして蒸す...
村井弦斎 「食道楽」
...「これは……お手ずから恐れ入りまする」赤猪口兵衛は腰に挿した渋団扇を一枚取ってサラサラと筆を揮って差出した...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...サラサラした白砂の畝(うね)で御座いますから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...銀の簪(かんざし)がサラサラ鳴って...
吉川英治 「江戸三国志」
...ま白な珠をサラサラと鳴らしてのせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あくまでもサラサラと...
和辻哲郎 「院展遠望」
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