...銀色の竜頭からは夏を煎(せん)じつめたようなサイダーの原汁がきらきらと日に輝きながら真黒に煤(すす)けた木槽にしたたっていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...サイダー瓶を下げたまま...
梅崎春生 「幻化」
...〈たとえばこんな風(ふう)に――〉五郎は今流木の傍に投げ捨てたサイダー瓶を拾い...
梅崎春生 「幻化」
...彼はサイダー瓶を防風林へ投げ...
梅崎春生 「幻化」
...サイダーの空壜(あきびん)を集めてください」妙な物を注文した...
海野十三 「空襲警報」
...サイダーのように...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...サイダーめいた味がする...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...サイダーを一口のんで吐いた...
太宰治 「姥捨」
...酒とサイダーと肴とを持つて...
種田山頭火 「其中日記」
...ビールとサイダーを両手にもって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...私はサイダー瓶の酒を飲み...
豊島与志雄 「憑きもの」
...私はからのサイダー瓶を...
豊島与志雄 「憑きもの」
...サイダーか何かの瓶の口をあけたやうなギザギザの跡があつたり...
林芙美子 「秋果」
...サイダーと紅茶とを両方とも飲み物であるからといって...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...「ムスビとサイダーを持つて来てくれーツ」などゝ叫んだ...
牧野信一 「環魚洞風景」
...清い渓流の岸で古いサイダーを賞することができるなら...
柳田国男 「雪国の春」
...サイダーの瓶の中に落ちていたのを水を入れて外に出してやりました」とチエ子さんは大喜びをしながらお母さんにお話しました...
夢野久作 「虻のおれい」
...軍艦新高のタラップの中途よりサイダー箱を担いで登り損ね...
吉川英治 「年譜」
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