...コンパクトの主があれを卓子の上に置いたのは...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...婦人の持っているコンパクトぐらいじゃね...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...金色燦然(こんじきさんぜん)たるコンパクトそのものである...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...極く小(しょう)なるものに至ってはコンパクトぐらいだそうで……」「そうだよ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...あの侯爵夫人がジャングルの中かどこかであのコンパクトを出して皺(しわ)だらけの顔を何とかして綺麗にしようと...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...途端(とたん)にコンパクトが...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...肉の間からにゅっと黄金のコンパクトが滑(すべ)り出した...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...彼はコンパクト一つにもかなり明瞭な説明をつけ加えた...
海野十三 「赤外線男」
...開けて見ると立派なコンパクトやらクリーム入れやら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...黒繻子(くろじゅす)の帯の間からコンパクトを出して微醺(びくん)を帯びた顔の白粉(おしろい)を直してから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...林五君に・くもりおもたくつひのわかれか名古屋駅夜もなく昼もない地下室の人々車中うらうらここはどこだらう・おべんたうはおむすびをわけてたべておわかれ春風の汽車が汽車を追ひ抜く・関ヶ原は青葉若葉がせまるとトンネル・琵琶湖(ウミ)はまさに春こまやかなさざなみ・初夏のそよそよコンパクトにほふ暮れゆくビルのたかくも飛ぶは何鳥・街のゆうぐれ猫鳴いて逢ひに来たゆく春の夜の水のんで寝た五月十一日晴――曇...
種田山頭火 「旅日記」
...娘のコンパクトが粉を散らかして置いてあつた...
林芙美子 「浮雲」
...平氣で男の社員の前でコンパクトを擴げるやうになつてくる...
林芙美子 「秋果」
...ジャンパーの胸のかくしからコンパクトをだし...
久生十蘭 「肌色の月」
...自分のコンパクトを貸したりしているのだ...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...「コンパクトの鏡と...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...ここならあんなに安心して横坐りしてコンパクト出しておしろい鼻の頭へ叩きつけたりしているけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮子はコンパクトを取り出していった...
横光利一 「上海」
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